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【市況】<株式トピックス>=電子部品株の軒並み安には警戒必要

 28日の東京株式市場は朝安後にいったん切り返す場面があったものの、その後は方向感に乏しい展開。大引けにかけて値を消し、日経平均株価終値は、前日比122円47銭安の1万7041円45銭と反落した。前日の米アップルの決算発表で、スマートフォン「iPhone」の販売が鈍ったと受け止められて株価が急落したことで、東京市場でもアップル関連の電子部品株が軒並み大幅安に見舞われた。

 きょうの東証1部値下がり率上位30傑を見ると、電子部品とその素材関連の銘柄がほぼ半数を占める極端な結果となった。特に、27日に680716年3月期通期業績の下方修正を発表したアルプス電気<6770>と日本航空電子工業<6807>の下落率は、それぞれ17.4%、18.6%の厳しいものとなった。

 こうした電子部品株の軒並み安について市場関係者からは「米アップルの業績減速顕在化に伴う一過性の下げと考えない方がよさそうだ。今後も、電子部品メーカーで業績下方修正に到るケースも目立ちそう。さらに、こうした電子部品を組み込む電気機器や自動車、機械などセットメーカーの業績も、油断のできない状態といえそうだ」との見方が出ていた。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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