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【市況】<株式トピックス>=反転上昇の兆し見えず今年最低の売買代金に

 26日の東京株式市場は、前日の海外株安を受けて終始売り優勢の展開。日経平均株価終値は、前日比402円01銭安の1万6708円90銭と3日ぶりの大幅反落となった。きょうの東証1部の売買代金は、2兆1124億円と今年最低を記録。日米の金融政策会合を前に買いが極端に手控えられるなか、時間外取引のNY原油先物価格や、中国・上海総合指数が下落したことなどを嫌気して売りが優勢となった。

 市場関係者からは「前日比の下落幅が400円を超えるのはそう珍しくないが、1日の変動幅が187円とあまり大きく変動せず、ほぼ底値圏での推移となったこと。それに、東証1部の売買代金が今年最低となり、見送りムードが極端に強まったことは見逃せない」との声が出ていた。

 日米両国の金融政策会合が目前に迫っていることに加え、27日からは16年3月期第3四半期(4~12月)の決算発表が本格的にスタートするなど、複数の手控え要因があることは確か。ただ、投資家が見送り姿勢を強めている最大の理由は「全体相場に底打ちの兆しが感じられず、反転上昇へ向けての決め手も見えてこない」(中堅証券投資情報部)ことにあるようだ。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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