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【市況】14日の米国市場ダイジェスト:ダウは227ドル高、原油相場の回復を好感


■NY株式:ダウは227ドル高、原油相場の回復を好感

NYダウ       ナスダック
終値 :16379.05  終値 :4615.00
前日比:+227.64   前日比:+88.94
始値 :16159.01  始値 :4545.37
高値 :16482.05  高値 :4650.55
安値 :16075.12  安値 :4470.59

14日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は227.64ドル高の16379.05、ナスダックは88.94ポイント高の4615.00で取引を終了した。昨日の大幅下落を受けた買い戻しが入ったほか、堅調な原油相場を受け大幅上昇となった。セントルイス連銀総裁が一連の原油安によってインフレ目標の達成に遅れが出るとの見方を示したことで追加利上げ観測が後退したことも好感され、上げ幅を拡大した。ダウは一時330ドルを超す上昇となった。セクター別では、エネルギーや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で耐久消費財・アパレルや自動車・自動車部品が下落した。

原油相場の上昇を受けて、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が堅調推移。大手行のJPモルガン(JPM)は決算内容が好感され、上昇。ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。一方で、アクションカメラのゴー・プロ(GPRO)は軟調な10-12月期の売上高見通しが嫌気され、大幅下落。家電量販店のベストバイ(BBY)は年末商戦での販売不振が明らかとなり、軟調推移となった。

半導体のインテル(INTC)はマーケット終了後に10-12月期決算を発表、一株利益、売上高ともに予想を上振れたものの、1-3月期の粗利益率見通しが予想を下振れ、時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は118円06銭、セントルイス連銀総裁の発言でリスク警戒感緩和

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、117円44銭から118円28銭へ上昇し118円06銭で引けた。セントルイス連銀のブラード総裁のハト派発言を受け低金利が一段と長期化するとの見方に原油価格や米国株式相場が下げ止まったため安心感が広がりリスク選好の円売りやドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.0918ドルから1.0835ドルへ下落して1.0864ドルで引けた。ECBのメンバーが一段の追加緩和の必要性には懐疑的だとの報道でユーロは底堅い展開となった。ユーロ・円は、127円93銭から128円40銭レンジで上下した。ポンド・ドルは、1.4445ドルへ上昇後、1.4383ドルへ下落。ドル・スイスは、1.0022フランから1.0090フランへ上昇した。


■NY原油:続伸で31.20ドル、オプション取引に絡む買い戻しで一時急上昇か

NY原油は続伸(NYMEX原油2月限終値:31.20↑0.72)。30.67ドルから31.77ドルまで上昇した。14日満期の行使価格30ドルとみられる原油のオプション取引に絡む買い戻しが出たもようで、一時急速な反発につながったもよう。

ただ、一部報道でイラン駐ロシア大使の「制裁解除は今日か明日の見込み」との発言が伝えられたこと。また、ハト派的な欧州中央銀行(ECB)の12月理事会議事要旨を受けたユーロ安・ドル高傾向から、原油はその後上げ渋り気味になった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  14.98ドル +0.075ドル(+0.50%)
モルガン・スタンレー(MS) 27.15ドル +0.260ドル(+0.97%)
ゴールドマン・サックス(GS)161.24ドル +2.250ドル(+1.42%)
インテル(INTC)      32.75ドル +0.835ドル(+2.62%)
アップル(AAPL)      99.52ドル +2.130ドル(+2.19%)
アルファベット(GOOG)   731.39ドル +11.82ドル(+1.64%)
フェイスブック(FB)    98.37ドル +2.930ドル(+3.07%)
キャタピラー(CAT)     62.25ドル +1.360ドル(+2.23%)
アルコア(AA)       7.24ドル +0.110ドル(+1.54%)
ウォルマート(WMT)     63.04ドル +1.120ドル(+1.81%)
スプリント(S)       3.19ドル +0.090ドル(+2.90%)

《NO》

 提供:フィスコ

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