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【経済】世界同時株安:すべて中国への責任転嫁が不公平=外資銀


2016年に入ってから世界同時株安が起きたことに対し、多くのメディアや機関投資家は中国が起因だと分析している。「中国の成長鈍化に伴う原油など商品に対する需要の減少や、中国本土市場の急落などが主因だとの分析」が多くみられている。

一方、フランスの銀行大手ソシエテ・ジェネラル(SG)は最新リポートで、すべての責任を中国に転嫁するのが不公平だと批判した。これまでの米国など主要な世界の株式市場の上昇について、世界同時不況が発生した2008年以降、多くの国の中央銀行が行き過ぎた金融緩和を実施したことが根本的な原因だと分析。高騰する株価に対し、企業の経営が株価に追い付いていないと指摘した。また、現在の世界経済が健全であることとはいえないと強調。中国の株式市場の急落があくまでもこれら要因のひとつに過ぎないとの見方を示した。

SGは、企業の経営・財務状況などで株価を評価するなら、世界の株式市場が50%下落してもおかしくないとの見方を示した。

《ZN》

 提供:フィスコ

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