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【市況】明日の株式相場見通し=市場心理悪化で続落、円高進行に根強い警戒感

 あす(13日)の東京株式市場は、年初からの連日下落による短期間の急落で、市場参加者の心理が極端に悪化していることから、買い手控えムードの強いなか売りが先行することになりそうだ。

 日経平均株価は、年初からの6日続落で、合計の下落幅は1814円(約9.5%)に達している。騰落レシオ25日移動平均は、57.86%(12日)と極端な売られ過ぎ水準に低下。ただ、中国経済減速懸念に伴う人民元安や、これと連動しての円高進行への警戒感が根強いことから、積極的な押し目買いの動きは見られない。

 市場関係者からは「下値めどとしては、心理的なフシ目の1万7000円や昨年9月29日安値の1万6901円が想定される。ただ、25日、75日の両移動平均線のデッドクロスが目前に迫るなど、テクニカル面では先安のシグナルが優勢」との見方が出ていた。

 12日の東京株式市場は、日経平均株価が一時500円を超える下げとるなど波乱展開。終値は、前週末比479円安の1万7218円96銭と大幅安で6日続落。主力株をはじめとした全面安商状で、東証1部の98%弱の銘柄が下落した。

 日程面では、12月のマネーストック、12月の企業倒産に注目。海外では、中国15年の貿易統計、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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