【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):さくらネット、島忠、東京製鉄、イオン
■さくらインターネット <3778> 1,760円 +300 円 (+20.6%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
さくらインターネット<3778>が連日のストップ高。仮想通貨ビットコインの基盤テクノロジーであるブロックチェーンの実証実験を、テックビューロ社と共同で実施している。そのなか、IoT(モノのインターネット化)とブロックチェーンを組み合わせた実証実験環境を一定期間無料で提供することを発表したことが、投機資金攻勢の拠りどころとなっている。市場関係者によると「全体は主力株の下げがきつく、材料株に物色資金が集まりやすい。現状は小型材料株にも値を崩すものがあり強弱入り乱れているが、個人の追い証は限定的でフィンテックのシンボルストックである同社株への影響は今のところみられない」(国内ネット証券大手)という。株式需給面では直近信用買い残が大きく減少し、信用倍率は1.0倍台と拮抗、日証金では逆日歩のつく状態にあり、「踏み上げを期待する動きもあるようだ」(同)としている。
■栄研化学 <4549> 2,290円 +252 円 (+12.4%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
栄研化学<4549>が大幅高。同社は8日取引終了後に、海外市場の尿定性検査事業でシスメックス<6869>と業務提携したと発表。これが材料視されているようだ。具体的には、栄研化学が保有する尿定性分析技術や商品をシスメックスに海外市場向けとして供給し、シスメックスが自社ブランドとしてその販売・サービスネットワークを活用し販売する。
■技研製作所 <6289> 1,597円 +110 円 (+7.4%) 本日終値
8日、技研製 <6289> [東証2] が決算を発表。16年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比95.4%増の14.7億円に拡大して着地したことが買い材料。旺盛な防災・インフラ整備工事を背景に、圧入機の販売が好調で、43.8%の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の22.2億円に対する進捗率は66.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■島忠 <8184> 2,709円 +108 円 (+4.2%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
島忠<8184>が4日ぶりに反発。同社は8日取引終了後に、16年8月期第1四半期(15年9月~11月)の単独決算を発表。営業利益は25億4400万円(前年同期比34.5%増)となり、上半期計画49億9200万円に対する進捗率は51%に達した。売上高は376億6500万円(同1.3%減)にとどまったが、販売費および一般管理費の減少などが利益を押し上げた。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■ホシザキ電機 <6465> 7,820円 +220 円 (+2.9%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
ホシザキ電機<6465>が反発。ゴールドマン・サックス証券では、国内・北米ともに良好なファンダメンタルズに変化はなく、来期以降もグローバル厨房機器市場における中期収益成長が続くと指摘。国内は営業・サービスネットワークを生かした厨房機器市場でのシェア拡大が継続、北米では業務用冷蔵庫の拡販が今後の成長を牽引するとの見方で、アジアを中心とした新興国では、買収子会社において普及価格帯製品の製造が本格化、各国で内需拡大の恩恵を取り込めると解説。レーティングを「中立」から「コンビクション買い」に、目標株価を8700円から1万円に引き上げている。
■東京製鐵 <5423> 711円 +17 円 (+2.5%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
東京製鉄<5423>が8日ぶりに反発。前週末8日の取引終了後、16年3月期の単独業績見通しについて、売上高を従来予想の1320億円から1340億円(前期比19.1%減)へ、営業利益を130億円から170億円(同28.7%増)へ上方修正したことが好感されている。国内外の鋼材市況が低迷するなか、製品出荷単価の値下がりが想定より小幅にとどまったことに加えて、主原料の鉄スクラップ購入価格が一段と値下がりしたことが要因。また、軟調な原油価格を反映して電力料金や燃料費などのエネルギーコストも想定以上に低減したことも寄与したという。
■壱番屋 <7630> 5,670円 +50 円 (+0.9%) 本日終値
壱番屋<7630>が反発。前週末8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(15年6~11月)連結決算が、売上高222億1800万円(前年同期比1.9%増)、営業利益24億2800万円(同3.5%増)となり、中間期として営業最高益を更新したことが好感されている。国内既存店売上高で客数が前年同期比1.0%増と堅調だったことに加えて、トッピング品の値上げ効果などで客単価が同2.3%増となったことが寄与。また、アジアを中心に既存エリアでの出店を拡大し、海外部門が順調に拡大したことも貢献した。なお、16年5月期通期業績予想は、売上高448億円(前期比1.8%増)、営業利益45億5000万円(同1.0%減)の従来予想を据え置いている。
■熊谷組 <1861> 331円 +1 円 (+0.3%) 本日終値
熊谷組<1861>が4日ぶり反発。全体相場は下値模索が続いているが、海外要因や為替の動向の影響を受ける輸出株と比べ、内需で収益環境に政策的な後押しが利く建設セクターは相対的に優位性がある。同社はトンネル工事では業界でも一目置かれる存在で、過去に青函トンネルなどで受注実績を持つ。世紀のビッグプロジェクトともいえるリニア中央新幹線関連工事では全長285キロメートルのうち86%がトンネル区間であることから、同社の収益機会に注目する声が強い。リニア関連では既に品川駅新設南工区をJV(共同企業体)で受注している。
■ホンダ <7267> 3,503円 +1 円 (+0.0%) 本日終値
ホンダ<7267>が底堅さを発揮、自動車セクターがほぼ全面安に売られるなかで小幅ながら6日ぶり反発。東京市場はリスクオフのムードが高まるなか、為替の円高基調も逆風となり輸出株には向かい風が強い。ただ、自動車株にとって原油市況の下落は、コスト低減効果やガソリン価格下落による自動車販売需要の喚起など収益面でプラス要素が多い。そのなか、同社は売れ筋のピックアップトラックの新型モデル「リッジライン」の投入などで市場の耳目を集めており、押し目買いに反映されている。
■イオン <8267> 1,602円 -177.5 円 (-10.0%) 本日終値
8日、イオン <8267> が決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終損益が174億円の赤字(前年同期は293億円の黒字)に転落したことが売り材料。前年同期はウエルシア <3141> の子会社化に伴う300億円強の特別利益があり黒字を確保していたが、今期は法人税負担の増加や減損損失の計上などが響き赤字に転落した。
株探ニュース
さくらインターネット<3778>が連日のストップ高。仮想通貨ビットコインの基盤テクノロジーであるブロックチェーンの実証実験を、テックビューロ社と共同で実施している。そのなか、IoT(モノのインターネット化)とブロックチェーンを組み合わせた実証実験環境を一定期間無料で提供することを発表したことが、投機資金攻勢の拠りどころとなっている。市場関係者によると「全体は主力株の下げがきつく、材料株に物色資金が集まりやすい。現状は小型材料株にも値を崩すものがあり強弱入り乱れているが、個人の追い証は限定的でフィンテックのシンボルストックである同社株への影響は今のところみられない」(国内ネット証券大手)という。株式需給面では直近信用買い残が大きく減少し、信用倍率は1.0倍台と拮抗、日証金では逆日歩のつく状態にあり、「踏み上げを期待する動きもあるようだ」(同)としている。
■栄研化学 <4549> 2,290円 +252 円 (+12.4%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
栄研化学<4549>が大幅高。同社は8日取引終了後に、海外市場の尿定性検査事業でシスメックス<6869>と業務提携したと発表。これが材料視されているようだ。具体的には、栄研化学が保有する尿定性分析技術や商品をシスメックスに海外市場向けとして供給し、シスメックスが自社ブランドとしてその販売・サービスネットワークを活用し販売する。
■技研製作所 <6289> 1,597円 +110 円 (+7.4%) 本日終値
8日、技研製 <6289> [東証2] が決算を発表。16年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比95.4%増の14.7億円に拡大して着地したことが買い材料。旺盛な防災・インフラ整備工事を背景に、圧入機の販売が好調で、43.8%の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の22.2億円に対する進捗率は66.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■島忠 <8184> 2,709円 +108 円 (+4.2%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
島忠<8184>が4日ぶりに反発。同社は8日取引終了後に、16年8月期第1四半期(15年9月~11月)の単独決算を発表。営業利益は25億4400万円(前年同期比34.5%増)となり、上半期計画49億9200万円に対する進捗率は51%に達した。売上高は376億6500万円(同1.3%減)にとどまったが、販売費および一般管理費の減少などが利益を押し上げた。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■ホシザキ電機 <6465> 7,820円 +220 円 (+2.9%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
ホシザキ電機<6465>が反発。ゴールドマン・サックス証券では、国内・北米ともに良好なファンダメンタルズに変化はなく、来期以降もグローバル厨房機器市場における中期収益成長が続くと指摘。国内は営業・サービスネットワークを生かした厨房機器市場でのシェア拡大が継続、北米では業務用冷蔵庫の拡販が今後の成長を牽引するとの見方で、アジアを中心とした新興国では、買収子会社において普及価格帯製品の製造が本格化、各国で内需拡大の恩恵を取り込めると解説。レーティングを「中立」から「コンビクション買い」に、目標株価を8700円から1万円に引き上げている。
■東京製鐵 <5423> 711円 +17 円 (+2.5%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
東京製鉄<5423>が8日ぶりに反発。前週末8日の取引終了後、16年3月期の単独業績見通しについて、売上高を従来予想の1320億円から1340億円(前期比19.1%減)へ、営業利益を130億円から170億円(同28.7%増)へ上方修正したことが好感されている。国内外の鋼材市況が低迷するなか、製品出荷単価の値下がりが想定より小幅にとどまったことに加えて、主原料の鉄スクラップ購入価格が一段と値下がりしたことが要因。また、軟調な原油価格を反映して電力料金や燃料費などのエネルギーコストも想定以上に低減したことも寄与したという。
■壱番屋 <7630> 5,670円 +50 円 (+0.9%) 本日終値
壱番屋<7630>が反発。前週末8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(15年6~11月)連結決算が、売上高222億1800万円(前年同期比1.9%増)、営業利益24億2800万円(同3.5%増)となり、中間期として営業最高益を更新したことが好感されている。国内既存店売上高で客数が前年同期比1.0%増と堅調だったことに加えて、トッピング品の値上げ効果などで客単価が同2.3%増となったことが寄与。また、アジアを中心に既存エリアでの出店を拡大し、海外部門が順調に拡大したことも貢献した。なお、16年5月期通期業績予想は、売上高448億円(前期比1.8%増)、営業利益45億5000万円(同1.0%減)の従来予想を据え置いている。
■熊谷組 <1861> 331円 +1 円 (+0.3%) 本日終値
熊谷組<1861>が4日ぶり反発。全体相場は下値模索が続いているが、海外要因や為替の動向の影響を受ける輸出株と比べ、内需で収益環境に政策的な後押しが利く建設セクターは相対的に優位性がある。同社はトンネル工事では業界でも一目置かれる存在で、過去に青函トンネルなどで受注実績を持つ。世紀のビッグプロジェクトともいえるリニア中央新幹線関連工事では全長285キロメートルのうち86%がトンネル区間であることから、同社の収益機会に注目する声が強い。リニア関連では既に品川駅新設南工区をJV(共同企業体)で受注している。
■ホンダ <7267> 3,503円 +1 円 (+0.0%) 本日終値
ホンダ<7267>が底堅さを発揮、自動車セクターがほぼ全面安に売られるなかで小幅ながら6日ぶり反発。東京市場はリスクオフのムードが高まるなか、為替の円高基調も逆風となり輸出株には向かい風が強い。ただ、自動車株にとって原油市況の下落は、コスト低減効果やガソリン価格下落による自動車販売需要の喚起など収益面でプラス要素が多い。そのなか、同社は売れ筋のピックアップトラックの新型モデル「リッジライン」の投入などで市場の耳目を集めており、押し目買いに反映されている。
■イオン <8267> 1,602円 -177.5 円 (-10.0%) 本日終値
8日、イオン <8267> が決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終損益が174億円の赤字(前年同期は293億円の黒字)に転落したことが売り材料。前年同期はウエルシア <3141> の子会社化に伴う300億円強の特別利益があり黒字を確保していたが、今期は法人税負担の増加や減損損失の計上などが響き赤字に転落した。
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