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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):さくらネット、良品計画、ナノキャリア、東エレク

■さくらインターネット <3778>  1,460円  +300 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 さくらインターネット<3778>がストップ高。7日の取引終了後、同社とインフォテリア<3853>、および「プライベート・ブロックチェーン」技術を有するテックビューロ(大阪市西区)の3社が協業し、プライベート・ブロックチェーン実証実験プラットフォームを無償提供すると発表したことを好感した買いが入っており、インフォテリアもストップ高まで買われた。さくらが運営する「さくらのクラウド」および「さくらのIoT」上で、インフォテリアの「ASTERIA WARP(アステリアワープ)」とテックビューロの「mijin(ミジン)」のサービス提供を無償で行うもので、無償提供期間は1月18日から6月30日まで。幅広い用途におけるプライベート・ブロックチェーン技術の普及・啓発を図るのが狙いとしている。プライベート・ブロックチェーンをはじめ、フィンテック関連は昨年末から16年の有望テーマとして物色人気を集めているだけに、新たな材料出現で株高に拍車がかかっているようだ。

■良品計画 <7453>  24,590円  +1,790 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 良品計画<7453>が反発。7日の取引終了後、16年2月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の2960億円から3072億円(前期比18.0%増)へ、営業利益を320億円から330億円(同38.4%増)へ、最終利益を201億円から215億円(同29.3%増)へ上方修正したことが好感されている。既存店および新店の計画超過が見られた東アジア地域が売上高・利益を牽引しており、特に中国でスキンケア用品やフレグランス用品を中心としたヘルス&ビューティーの伸長が目立ったとしている。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高2267億8900万円(前年同期比19.0%増)、営業利益258億8500万円(同45.2%増)、最終利益171億3900万円(同37.4%増)だった。

■USMH <3222>  1,055円  +56 円 (+5.6%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 7日、USMH <3222> が決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が103億円(前年同期は非開示)となり、通期計画の122億円に対する進捗率は84.4%となったことが買い材料視された。販促企画の実施による客数増加が寄与し、単体売上ではマルエツ、カスミが前年同期を上回って推移した。マックスバリュ関東を含めた3社共同の仕入による原価低減を進めたことも対通期計画での高進捗につながった。

■キユーソー流通システム <9369>  2,823円  +117 円 (+4.3%)  本日終値
 7日、キユソ流通 <9369> が決算を発表。15年11月期の連結経常利益は前の期比41.8%増の40億円に拡大して着地。続く16年11月期も前期比16.1%増の46.5億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は主力の食品物流事業で引き続き業務の合理化を推進し、収益性の向上を図る。前期に実施した料金適正化なども増益に貢献する。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比6円増の34円に増配する方針としたことも支援材料。

■ナノキャリア <4571>  1,059円  +40 円 (+3.9%)  本日終値
 ナノキャリア<4571>が急動意。同社はきょう午前10時50分に、「NC-6004ナノプラチン」の頭頸部がんを対象とした第1/2相臨床試験に関する治験計画届書をFDA(米国食品医薬品局)に提出したと発表。これが材料視されているようだ。頭頸部がんは約90%が扁平上皮がんであり、世界で6番目に多いがんで毎年約65万人の新規症例が報告されている。

■東京エレクトロン <8035>  6,990円  +252 円 (+3.7%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>など半導体関連株が高い。ディスコ<6146>も買われた。東エレクの場合、この日は一時前日比363円(5.4%)高の7101円まで上昇。前日まで6日続落しており、値ごろ感からの買いも入った様子だ。米国市場は、来週から決算発表シーズンに入る。半導体関連のインテルやTSMCは14日にも決算発表が予定されており、その設備投資の動向などが市場の注目を集めている。

■東京個別指導学院 <4745>  699円  +23 円 (+3.4%)  本日終値
 7日、東京個別 <4745> が決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)が前年同期比32.5%増の6.8億円に拡大して着地したことが買い材料。新規開校やテレビCM効果で生徒数が伸び、8.1%の増収を達成したことが寄与。コストの効率化や適正化なども大幅増益に貢献した。

■4℃ホールデ <8008>  2,572円  +72 円 (+2.9%)  本日終値
 4℃ホールディングス<8008>が反発。いちよし経済研究所では、アパレル事業が厳しいものの、ブライダル用途・ファッション用途とも、ジュエリー事業の売れ行きは好調と指摘。ジュエリー事業は出店や店舗の大型化が奏功し、計画以上の売れ行きが続くとみて、16年2月通期のジュエリー事業収益は計画を上回ると予想。レーティング「A」とフェアバリュー3400円を継続している。

■わらべや日洋 <2918>  2,415円  +59 円 (+2.5%)  本日終値
 わらべや日洋<2918>が続伸。いちよし経済研究所では、16年2月期第3四半期実績は営業減益に終わったものの、ノーサプライズと指摘。中期的視点では、セブン-イレブン・ジャパンの出店拡大を背景とした利益成長が続くとの見方を継続して、投資回収期入りが見込まれる17年2月期業績を織り込む局面入りと判断。レーティングを「B」から「A」に引き上げ、フェアバリュー3000円を継続している。

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