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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東レ、野村不HD、帝人、ファストリ

■東レ <3402>  1,072.5円  -19.5 円 (-1.8%)  本日終値
 東レ<3402>は小幅続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、炭素繊維複合材料や繊維の利益成長によって中長期で最高利益を連続更新するという見方に変更はないと指摘。株価の上昇余地が大きいと考えレーティング「オーバーウエイト」を継続、目標株価を1330円から1400円に引き上げている。

■野村不HD <3231>  2,292円  -34 円 (-1.5%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の不動産セクターのリポートでは、大手デベロッパーは駆け込み需要を利用して堅調なマンション契約を行うと予想。四半期決算で、マンションの契約戸数が前四半期と比較して横ばいか増加を確認すると、不動産株は反発する可能性があるとみているものの、日銀短観で不動産業の業況判断DIが示すように業況はピークアウトしているため、2017年からの不動産価格の下落リスクを株価が織り込む可能性を考慮する必要があると解説。セクター判断「マーケットウエイト」と野村不動産ホールディングス<3231>のトップピックを継続している。

■帝人 <3401>  402円  -5 円 (-1.2%)  本日終値
 帝人<3401>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、帝人に対する業績予想を上方修正しているものの、目標株価440円から410円へ引き下げている。ただ、繊維・紙パ・ガラ土セクターで同社の今後の株価パフォーマンスが相対的に中位に位置するとみて、レーティングは「ニュートラル」を継続している。同社は、構造改革の進展に原料安の追い風が吹き、16年3月期業績は大きく改善したが、17年3月期以降に成長フェーズへ移行できるかが今後の注目点であると指摘している。

■ファーストリテイリング <9983>  43,980円  -540 円 (-1.2%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>やソフトバンクグループ<9984>などが安い。市場には「主力値がさ株には、裁定解消売りが出ているようだ」(アナリスト)との見方が出ている。11日の先物SQ(特別清算指数)を通過したが、依然、裁定残高は高水準にあり「市場の先高感が薄れると裁定解消売りを誘発しやすい地合いにある」(同)という。原油安やNYダウの下落で、東京市場の下げ基調が強まった場合、今後も主力値がさ株には裁定解消売りに押される状況も予想されている。

■長谷工コーポレーション <1808>  1,301円  -15 円 (-1.1%)  本日終値
 長谷工コーポレーション<1808>が小動き。クレディ・スイス証券では、同社は業界トップクラスのマンション施工品質を誇ると評価。マンション市場全体において、マンションの施工品質に対する懸念が生じた場合こそ、同社の評価が高まる局面と考え、16年3月期営業利益予想を574億円から683億円(会社計画は670億円、市場コンセンサスは650億円)に引き上げた。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価は1800円から1600円に調整している。

■中外製薬 <4519>  4,205円  -45 円 (-1.1%)  本日終値
 中外製薬<4519>が小幅安。クレディ・スイス証券は、同社が11日午後に開催した浮間事業所見学会について、抗体生産の専用工場である宇都宮工場に比べると地味な存在であったが、今回の見学でそのイメージを一新したと解説。同社は浮間工場を、バイオ/抗体の新薬開発と製造技術を確立するための集積地とする計画と見受けられる、としている。同証券ではまた、同社が16年1月28日に発表予定の15年12月期第4四半期決算と18年度を視野に入れた中期経営計画の出来上がり具合で株価が動く可能性は高いとみて、投資評価「アウトパフォーム」、目標株価4800円を継続。株価の調整は押し目買いの好機であるとの見解を示している。

■シーエスロジネット <2710>  309円  +80 円 (+34.9%) ストップ高   本日終値
 14日、CSロジ <2710> [JQ]がヒューレット・パッカード社の光メディア製品(DVD-R、CD-Rなど)の国内独占販売を来年1月から開始すると発表したことが買い材料。ヒューレット・パッカード社のブランド「hp」の光メディア製品について、同社親会社テクタイトが総輸入元として契約し、同社は国内における総販売元となる。同社はレンタル店や家電量販店などの販売ルートや全国各地の営業網を活用し、「hp」ブランドの販売を展開することで事業領域の拡大を図る。発表を受けて、「hp」光メディア製品の独占販売による将来的な業績への寄与に期待する買いが殺到した。

■ラクーン <3031>  450円  +80 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値
 14日、ラクーン <3031> [東証M]が、同社が提供するBtoB掛売り・請求書決済代行サービスの「Paid」がフィンテック協会に加入したと発表したことが買い材料。フィンテック協会は金融とIT(情報技術)を融合したフィンテック市場の活性化や世界の金融業界における日本のプレゼンス向上に貢献することを目的とする協会。フィンテックは金融業界の新たなトレンドとして注目を集めており、同協会への加入を好感する買いが殺到した。

■イメージワン <2667>  600円  +100 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 14日、イメージワン <2667> [JQ]が聖マリアンナ医科大学の神経内科と不整脈の診断で共同研究を開始すると発表したことが買い材料。同研究では、同社が販売する遠隔測定式心電送信機「duranta(デュランタ)」を使って不整脈を早期発見し、重大な脳卒中の発症や再発を予防することを目指す。「デュランタ」は心電波形データをインターネット経由でリアルタイムに遠隔場所に送信し、7日間継続してデータ転送できることから、在宅医療で「見守り」として使用されている。発表を受けて、脳卒中の研究・治療拠点である聖マリアンナ医大との共同研究による「デュランタ」の販売拡大に期待する買いが殺到した。

■コア <2359>  1,241円  +203 円 (+19.6%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 コア<2359>が続急伸で年初来高値。同社は組み込みソフトを手掛け、IT化の進展する車載向けでその実力をいかんなく発揮している。完成車メーカーや電子部品メーカーなど「自動運転車」に向けた積極的な取り組みが続くなか、3次元デジタルマップのアイサンテクノロジー<4667>が人気化したが、その流れが同社株にも波及した。また、GPSや準天頂衛星(QZS)をはじめとしたGNSS(衛生測位システム)で各種送受信機やモジュールなどを手掛けていることから、「安倍政権が成長戦略の一角に位置づける宇宙ビジネスでも有力関連株とする見方も出ている」(国内投資顧問)とも指摘されている。

●ストップ高銘柄
 カイオム <4583>  903円  +150 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 テーオー小笠原 <9812>  966円  +150 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 フリークアウト <6094>  3,270円  +502 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 サイオステクノロジー <3744>  570円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 インフォテリア <3853>  713円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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