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【通貨】ユーロ週間見通し:弱含みか、ショートカバー一巡後に売りが入る可能性


■堅調推移、ECBの追加緩和策は不十分との見方で買い強まる

先週のユーロ・ドルは堅調推移。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を意識してユーロ売りが活発となったが、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和策は内容的に不十分との見方が広がり、量的緩和策の強化を想定していた投資家のユーロ売りは縮小した。米12月利上げを想定したユーロ売り・米ドル買いが一服したこともユーロ相場の反発を促す要因となった。取引レンジは1.0524ドル-1.0981ドル。

■弱含みか、米利上げ開始を意識して売り再開の可能性

今週のユーロ・ドルは弱含みか。欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和は市場の想定を下回っており、ユーロ買い・米ドル売りが活発となった。しかしながら、ポジション調整的なユーロ買いは一巡しつつある。15-16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは確実視されており、金利差拡大の思惑が再浮上することで投機的なユーロ売り・ドル買いが再び増える可能性がある。

予想レンジ:1.0700ドル-1.1000ドル

■上昇、ユーロ圏の金利先安観後退で買い強まる

先週のユーロは上昇。欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和は市場の想定を下回っており、ユーロ買い・米ドル売りが活発となった。この影響でユーロの対円レートは一時134円台後半まで上昇する場面があった。取引レンジは129円76銭-134円60銭。

■弱含みか、ショートカバー一巡後に売りが入る可能性

今週のユーロ・円は弱含みか。欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和は市場の想定を下回ったことから市場参加者の間で失望感が広がった。ただし、ユーロの買い戻し一巡後は米国とユーロ圏の金利差拡大を意識したユーロ売りが増える可能性がある。日本銀行による早期追加緩和の思惑が後退していることも対円でのユーロ上昇を阻む一因となる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・8日:7-9月期域内総生産改定値(前年比予想:+1.6%)

予想レンジ:132円00銭-135円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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