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【通貨】欧米為替見通し:ユーロ圏、米国の製造業関連指標が手掛かり材料に


今日23日の海外市場におけるドル・円の取引では、11月のユーロ圏製造業PMI、11月の米製造業PMI、10月の米中古住宅販売件数の数字を見極める展開となりそうだ。


11月のユーロ圏製造PMIは52.3と予想されており、10月実績と同水準になる見込み。ただし、市場予想を下回った場合、ユーロ圏の金利先安感が広がり、ユーロの上値は一段と重くなりそうだ。ドル・円の取引にも影響を与える可能性がある。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は20日に行われた講演で「現在のECBの金融政策が目的を達するのに不十分だと判断すれば、インフレを可能な限り速やかに押し上げるために必要な措置を取る」と表明している。


市場関係者の間では、12月の理事会で預金金利の引き下げが決定される可能性は高いとの見方が定着しているが、量的緩和策の強化については国債買い入れの大幅な増額は難しいことから、簡単には実現できないとの声が聞かれている。


ドイツが大規模な財政出動を行うことでこの問題は解決されるかもしれないが、そのような動きが年内に予見できる状況ではないとみられている。市場関係者が期待するような量的緩和策の強化が図られるのは、2016年以降になるとみられる。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・10月シカゴ連銀全米活動指数(9月:-0.37)
・23:45 米・11月製造業PMI速報値(予想:54.0、10月:54.1)
・24:00 米・10月中古住宅販売件数(予想:540万戸、9月:555万戸)

《MK》

 提供:フィスコ

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