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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ピジョン、損保JPNK、テルモ、堀場製

■ピジョン <7956>  3,405円  +110 円 (+3.3%)  本日終値
 ピジョン<7956>が大幅高で3日続伸。19日付の日本経済新聞が「(同社の)15年2~10月期業績は、連結営業利益が115億円前後と前年同期に比べて18%増え、この期間として過去最高となったようだ」と報じた。これをポジティブ視する買いが優勢となった。同社株は中国向け売上比率が高いことから、中国の景気減速懸念が高まるなかで8月から9月中旬にかけ大きく売り込まれた。2500円を割り込む場面もあったが、10月以降は回復色を強めている。「主力市場の中国は今夏以降、哺乳瓶などの流通在庫が一時的に膨らみ出荷が伸び悩んだが、米子会社の業績が好調で収益を押し上げた。(同社は)中国が業績を牽引してきたが、欧米も収益の柱に育ちつつある」と伝えており、見直し買いを助長している。

■損保JPNK <8630>  4,064円  +112 円 (+2.8%)  本日終値
 損保ジャパン日本興亜ホールディングス<8630>が反発。同社は昨日引け後、16年3月期第2四半期累計決算を発表。連結経常収益は前年同期比4.3%増の1兆6757億2100万円に、経常利益は同58.1%減の435億1100万円となった。今期の国内自然災害に係る正味支払保険金を610億円と見込んでおり、市場金利、為替レート、株式相場に関しては、9月末から大きく変動しない前提としている。通期会社見通しに対する経常利益進捗率は18.9%、純利益は同17.8%となっているものの、一部外資系証券では、「ガイダンスへの進捗は遅いが会計上は達成可能」との見解を示している。

■テルモ <4543>  4,075円  +110 円 (+2.8%)  本日終値
 テルモ<4543>が反発し、連日の年初来高値更新。18日の中央社会保険医療協議会(中医協)で、同社が開発した心不全治療用シート「ハートシート」が保険適用の承認を受けたことが伝わっており、これを好感した買いが入っている。14年11月に再生医療の普及を目的に施行された医薬品医療機器法で初の適用となり、価格は患者の細胞採取に必要なAキットが636万円、培養後の細胞などBキットが168万円。保険適用により、今後の普及にも拍車がかかるとみられており、業績への寄与が期待されている。

■堀場製作所 <6856>  4,685円  +90 円 (+2.0%)  本日終値
 堀場製作所<6856>が3日続伸。TIWでは、足もとで半導体の受注に減速感が見られることから、今期をピークに、来期は半導体の収益も一巡してくる公算が高いと指摘。自動車計測では、主軸のエンジン排ガス測定の需要は堅調な拡大が続くとみて、今後は買収で低下した収益性をシナジー加速により早期回復できるかが焦点になると解説。現在の株価に割安感が見られないことから、レーティング「2」を継続している。

■マーベラス <7844>  1,079円  +20 円 (+1.9%)  本日終値
 マーベラス<7844>が反発。18日の取引終了後、スマートフォン向け牧場シミュレーションゲーム「ディズニー マジックキャッスル ドリーム・アイランド」が累計400万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「ディズニー マジックキャッスル ドリーム・アイランド」は、ミッキーマウスやミニーマウス、ドナルドダックなどディズニーの仲間たちとのんびり牧場ライフを過ごしながら、毎日ちょこっとリゾート気分が味わえるスマートフォン向け牧場ゲーム。なお、同社では400万DLを記念して、ログインするだけでジェムがもらえるキャンペーンを実施している。

■デクセリアルズ <4980>  1,411円  +26 円 (+1.9%)  本日終値
 デクセリアルズ<4980>が3日続伸。底値鍛錬を経て出直り相場の初動の様相をみせている。旧ソニーケミカルで今年7月に再上場、スマートフォン向けを中心に光学弾性樹脂や特殊接着材を展開、同社の製品技術は電子端末以外でも需要をとらえており、ニッチ分野で実力を発揮する電子材関連メーカーとして成長期待が強い。上場後株価は軟調に推移し時価は公開価格1600円を大きく下回る水準だが、ここにきて見直し買いが入り始めた。海外売上比率が7割を超えており、足もとの円安基調も収益メリットに。また、年間配当55円は配当利回りにして4%近くに達しており、郵政3社の上場で注目度が増す高配当利回り銘柄としてもマークされている。

■ハーモニック <6324>  2,495円  +45 円 (+1.8%)  本日終値
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が続伸。いちよし経済研究所では、「2017年3月期は2016年3月期より増益幅が強まる展開を予想」とリポートをリリース。レーティング「B」を継続ながらも、目標株価を2000円から2100円に引き上げていることが確認されている。いちよしのアナリストは第2四半期(7月~9月期)で業績が予想を下回ったことから、2016年3月期の見通しを下方修正。2017年度はスマートフォン関連の新しい設備投資や生産能力増強による売上拡大が可能とみている。

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