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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~日銀会合、現状維持でも日経平均2万円乗せるか


18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日銀会合、現状維持でも日経平均2万円乗せるか
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し
■前場の注目材料:ロゼッタ<6182>、あんしん保証<7183>が東証マザーズに新規上場


■日銀会合、現状維持でも日経平均2万円乗せるか

19日の東京市場は、米国市場の上昇を追い風に、買い先行の展開となろう。18日の米国市場では、NYダウが240ドル超の上昇となった。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、12月のFOMCまでに利上げを行うことが大方の委員のコンセンサスであると報じられた。想定通りの内容として引けにかけて上げ幅を拡大させている。

これにより、米国では12月の利上げを織り込んだ格好となっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比250円高の19940円となり、これにさや寄せする格好から、幅広い銘柄に買いが先行しよう。そして、多くの参加者は2万円大台を意識することになるだろう。

買い一巡後は日本銀行の金融政策決定会合の結果待ちとなる。足元では7-9月GDPの2四半期連続のマイナス成長などもあり、追加緩和期待は高まっている。もっとも、現状維持がコンセンサスであり、12月の金融政策決定会合での追加緩和への期待が根強い。そのため、現状維持で利益確定の流れが強まる局面があるようだと、押し目買いの好機となる可能性がある。足元の需給状況は良好であり、現状維持のままで2万円乗せもありそうだ。

物色の流れとしては、米利上げを織り込む流れの中、金融株の動向や為替市場でのドル高・円安を背景とした輸出関連などに関心が集まりそうである。また、ゴールドマン・サックスは、米アップルを買い推奨リストに加えており、アップル関連など電子部品株も注目されそうだ。その他、国交省は道路建設などの公共事業で、受注企業に小型無人機(ドローン)や自動制御のショベルカーなど、最先端技術の利用を義務付ける検討に入ったと報じられており、テーマ株への広がりも期待されそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1160万株、買い1150万株、差し引き10万株の売り越しの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

11月12日(木):680万株の買い越し
11月13日(金):250万株の売り越し
11月16日(月):10万株の買い越し
11月17日(火):200万株の売り越し
11月18日(水):430万株の買い越し


■前場の注目材料

・ゴールドマン、アップルを買い推奨リストに加える
・国交省、公共事業受注企業にドローンなどIT活用義務
・ロゼッタ<6182>が東証マザーズに新規上場(公開価格:695円)
・あんしん保証<7183>が東証マザーズに新規上場(公開価格:1460円)


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 10月貿易収支(予想:-2463億円、9月:-1158億円)
・08:50 対外対内証券売買(先週)

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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