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【市況】<マ-ケット日報> 2015年11月2日

 週明けの市場は日経平均が4日ぶりに大幅反落。終値は前週末比399円安の1万8683円で、先月22日以来の安値をつけて取引を終えた。週末の米株安に加えこの日は中国上海株なども下落。もともと短期的な高値警戒感があったため、目先の利益を優先させる動きが強まった。4日の日本郵政3社の上場を控え買い方も慎重姿勢となっている。

 前週末の米国市場は3カ月ぶり高値圏にあることなどから引き続き利食い売りが勝りダウ平均は続落した。一部景気指標が好調を示したものの材料視する動きは見られなかった。それでもダウ平均は週間ベースで5週連続の上昇。10月は月間として1378ドルも上げるなど過去最大の上げ幅を記録した。さて、世界的にも金融緩和期待をベースとした株価の戻りは目先一服。東京市場も日経平均が先週に1万9000円台を一時回復したことで、本日は利食い優先の1日となった。日経平均は先物売りもあって下げ幅を一時440円まで拡大。ちょっと下げ過ぎの感もあるが、チャート上にある10月22日~23日の窓空け(1万8579円~1万8746円)の部分を埋める動きと捉えれば、許容範囲にある押し目形成ともいえそうだ。取引時間中に中国の10月のPMIが発表されたが、数値はやや改善したものの相変わらず下降線を辿っていると判断され、プラスに働くことはなかった。(ストック・データバンク 編集部)

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