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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「変化日、デッド・クロスのポイント」

株式評論家 富田隆弥

◆日米とも株価は順調だ。日本は「郵政」の上場を控え、売り出し価格決定などで郵政の地合い作りに余念なく、アメリカは景気減速傾向ながら「利上げ観測後退」でリスクオン再開という雰囲気である。今月終盤にFOMC、日銀決定会合を控えるが、そこでもマーケットの意向に沿う結果になることを先取りしているようでもある。

◆日米とも短期チャートは底打ち反転を明確にするが、トレンドはあくまでも崩れたあとの「アヤ戻し」で、その正念場に差し掛かってきた。日経平均は日足、週足でデッド・クロスする平均線(75日線&200日線、13週線&52週線)が1万8800~1万9100円処にある。デッド・クロスに向かってのアヤ戻しが正念場になるのはチャートのセオリー。また、NYダウもネックラインと200日線、26週線などが1万7500ドル近辺で厚い節となって控えている。

◆夏場の下落で売りが溜まっていたので、その売り方がいま買い戻し(ショートカバー)を強いられている。だが、買い戻しが一巡すると、その後はまた分からなくなる。参考になるのが2007年10月(サブプライムショック当初)の日経平均だが、いまのNYダウの推移が酷似している。当時の日経平均は73%戻しでアヤ戻しの頭を叩いたが、NYダウも73%戻し(1万7540ドル)に迫ってきた。ちなみに11月は「2日新甫」、「宴」のあとに注意したい。

(10月22日 記、毎週土曜日9時に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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