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【市況】決算アク抜けコンセンサスならリターン・リバーサルの流れが強まる可能性【クロージング】


21日の日経平均は大幅に続伸。347.13円高の18554.28円(出来高概算21億2000万株)で取引を終えた。足元で18000-18400円辺りでのレンジ取引が続いていたが、これを上放れる格好となり、一時9月9日以来の18600円台を回復している。東証1部の売買代金は3日ぶりに2兆円を上回っている。

20日の米国市場が小動きだったほか、決算発表が本格化するなかで、こう着感の強い相場展開が続くとみられていた。しかし、今期経常3割減との報道が嫌気された新日鉄住金<5401>が売り先行後に上昇に転じたことが市場のムードを明るくさせた。

また、9月の貿易収支は、中国向けの輸出が減少したことなどから、6か月連続で赤字となった。これが日銀による追加の金融緩和への思惑にもつながったようである。もっとも、リターン・リバーサルの流れが中心であり、持続性については見極めが必要であろう。

きょうは新日鉄住金<5401>のほか、予想を上回る4-9月期決算を発表した安川電<6506>が終日強含みで推移したことが心理改善につながっていた。引け後に決算を発表した日本電産<6594>や、下方修正を発表したIHI<7013>の動向、さらに弱い動きをみせている上海市場の影響に注目。マイナスに働かなければ、月末に向けた金融緩和期待を背景に、リターン・リバーサルの流れが強まる可能性が意識されてきそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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