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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~こう着相場が継続、TPPや特区、訪日外国人客数など手掛かり


21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:こう着相場が継続、TPPや特区、訪日外国人客数など手掛かり
■外資系証券の注文動向:差し引き240万株の買い越し
■前場の注目材料:国家戦略特区、「民泊」など14事業認定


■こう着相場が継続、TPPや特区、訪日外国人客数など手掛かり

21日の東京市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうである。20日の米国市場は小幅に下落。決算や住宅関連指標が概ね堅調であったことから上昇に転じる局面もみられたが、中国経済の減速懸念や欧州株安が重石となった。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの18210円となり、動意薄の相場展開が続きそうである。

また、参加者が限られており、20日の東証1部の出来高は18億株を下回り、売買代金は1.8兆円と4月6日以来の低水準だった。参加者が限られる中、米国市場などの支援材料にも欠けるなかでは、よりこう着感が強まりやすいだろう。一方で、10月30日の金融政策決定会合で日銀が追加緩和に動くとの見方が根強く、下を売り込む流れにはなり難い状況である。

物色の流れは決算等が手掛かりになるだろうが、昨日は上振れ観測報道の日東電<6988>は、結局は小幅な上昇にとどまっていた。業績評価の動きも、参加者が限られる中では、持続性が限られるというところか。その他、TPPや特区など、政策に関連した報道のほか、自動運転などの報道を受けて、関連銘柄の一角には資金が向かいやすい。また、訪日外国人客数の発表が予定されており、インバウンド関連の動向も注目されそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き240万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1030万株、買い1270万株、差し引き240万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

10月14日(水):420万株の買い越し
10月15日(木):710万株の売り越し
10月16日(金):110万株の買い越し
10月19日(月):110万株の売り越し
10月20日(火):340万株の売り越し


■前場の注目材料

・英石油大手BPと中国石油天然気集団、提携強化へ
・国家戦略特区、「民泊」など14事業認定
・9月百貨店売上高、19年ぶり6ヶ月連続増


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 9月貿易収支(予想:+870億円、8月:-5694億円)

<海外>
・特になし

《FA》

 提供:フィスコ

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