【特集】テクノスジャパン Research Memo(6):3年連続の配当性向80%超を目指す
■AI・IoT市場を牽引、東証1部昇格のテクノスグループ、先見性のあるビッグデータ戦略
(6)株主還元などについて
2015年6月2日にはJASDAQから東京証券取引所市場第2部へ市場変更となり、更に8月31日には東証1部指定の承認、9月17日に指定替えとなった。安定成長から高成長路線へ舵を切り、大手企業との提携にも寄与するための布石であり、そのスピード感は眼を見張るものがあった。
また、東証1部指定の承認と同時に、2016年3月期の期末配当も1株当たり52円と発表され、配当性向は80.1%となった。テクノスジャパン<3666>では80%以上の還元を3年間の取り組みにするとも発表しており、既に前2015年3月期は80.1%を達成している。上場企業で3年連続の配当性向80%超という事例はないと想定され、積極的な株主還元姿勢とともに評価材料となろう。
なお、株価が上昇した結果、最低投資金額は約30万円となっている。個人投資家には相対的に高額な部類に入ることから、投資家の層を広げるという意味でも、1:2以上の株式分割は必要であろう。
規模の大きくない企業が東証1部へ指定替えとなると、株価が下落する傾向があるとの見方もあるが、同社の成長力についてはむしろ目立つ部類に入ることになり、その懸念は杞憂だろう。
(執筆:フィスコアナリスト)
《HN》
提供:フィスコ