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【市況】日経平均はこう着、中小型株にシフトしやすい/ランチタイムコメント


 日経平均は反落。172.00円安の18266.67円(出来高概算10億9000万株)で前場の取引を終えた。12日の米国市場は上昇していたが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の18355円だった。そのほか、原油先物相場の下落影響もあり、シカゴ先物にさや寄せする格好からの利食い優勢で始まっている。
 その後もじり安基調が続く中、上海市場が弱含みで始まったこともあってか、18300円を下回っての推移に。セクターでは鉱業、銀行、輸送用機器、保険、石油石炭、情報通信、ゴム製品、不動産などが軟調。一方で、空運、水産農林、金属製品、その他製品、建設、繊維、陸運などがしっかり。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めている。規模別指数では大型株指数の弱さが目立つ一方で、小型株指数はプラス圏での推移に。

 日経平均は5日線レベルでの攻防をみせている。ボリンジャーバンドでは+1σを下回っており、心理的には抵抗として意識されやすい。足元では5日線の切り上がりに沿ったリバウンドをみせていたこともあり、同線を割り込んでくるようだと、売り仕掛け的な流れにも向かいやすい。円相場は1ドル119円台後半と、円高傾向にあることも手掛けづらくさせている。
 物色の流れとしては中小型株にシフトしやすい。決算や業績修正などを手掛かりとした物色が目立っているほか、テーマ株の循環も続いている。日経平均はこう着が続くことで指数連動性の薄い銘柄に個人の資金が向かいやすいが、資金の逃げ足の速さも目立つため、短期割り切りスタンスといったところ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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