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【市況】こう着ながらも底堅さが意識される相場展開に/オープニングコメント


 7日の東京市場はこう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。6日の米国市場では8月貿易赤字の拡大を背景に年内利上げ観測が後退、原油高を背景にエネルギー株を中心にNYダウは小幅に続伸した。一方で薬価に対する警戒からバイオ株が弱い値動きをみせており、ナスダックが下落している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの18170円だった。

 米国の流れを受けて、日経平均は小動きで始まり、その後は日銀の金融政策決定会合の結果を見極める動きになりそうである。今回の決定会合では緩和政策の変更はなく、現状維持がコンセンサスである。経済・物価情勢の展望(展望リポート)を策定する10月30日の金融政策決定会合で、追加緩和に踏み切る可能性が高まっている状況。国際通貨基金(IMF)は今年の世界経済成長率を前回の3.3%から、0.2pt引き下げ3.1%とした。米国の年内利上げ観測の後退等もあり、日銀による追加の緩和政策への期待は高まりやすく、押し目買い意欲は強いとみられる。

 その他、自民党の役員人事、内閣改造が予定されており、政策期待等も高まりやすいと考えられる。トヨタ自<7203>が2020年にも高速道路での自動運転車を商品化すると発表しており、自動運転関連への関心は続こう。ノーベル物理学賞に梶田氏が選ばれたことで、ニュートリノ関連として浜松ホトニク<6965>に短期筋の資金が集中しやすい。

 さらにアジア最大の展示会、「CEATEC JAPAN」開幕によるロボット関連、豪州での潜水艦受注獲得に向けた動きから、防衛関連などへの物色も意識されやすい。
《AK》

 提供:フィスコ

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