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【市況】21日の香港市場概況:香港ハンセン指数は下落、欧米株安が意識される


21日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比163.90ポイント(0.75%)安の21756.93ポイントと反落した。本土企業株で構成されるH株指数は129.01ポイント(1.29%)安の9899.37ポイントと4日ぶり反落。売買代金は702億3800万香港ドルに縮小している(18日は955億2700万香港ドル)。

世界景気の先行き不安が強まるなか、先週末の欧米株が売られた流れを継ぐ。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が「海外情勢の見通しは不透明感が強まっている」としたうえで利上げを見送ったことを受け、中国など新興国経済の鈍化が意識されている。政府系シンクタンクの中国社会科学院(社科院)がこのほど発表したリポートのなかで、中国の2015年の国内総生産(GDP)成長率が6.9%になるとの見通しを明らかにしたことも重しだ(14年GDP成長率は7.3%)。ただ、本土株がプラスで引けるなか、香港の各指数は中盤から下げ幅をやや縮小させている。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手3社株の下げが目立つ。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.5%安、中国石油天然気(857/HK)が2.6%安、中国石油化工(386/HK)が2.3%安で引けた。原油相場の大幅続落が嫌気されている(先週末のWTI原油先物は前日比4.73%安で終了)。時価総額上位の銀行株や保険株もさえない。

H株証券セクターも軒並み下落。広発証券(1776/HK)が3.9%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が3.5%、中信証券(6030/HK)が2.2%、海通証券(6837/HK)が2.0%ずつ値を下げた。このところの売買低迷を受けて、業績に与える悪影響が警戒されている。
【亜州IR】

《MK》

 提供:フィスコ

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