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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:タムロン、ビックカメラ、資生堂、日電産

■タムロン <7740>  2,407円  +237 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 タムロン<7740>が4日ぶりに反発。株価は一時、前日比259円高の2429円まで買われた。ドイツ証券は25日、同社株のレーティングを「ホールド」から「バイ」へ引き上げた。目標株価は2800円から3000円に見直した。15年12月期業績は、監視カメラ市場が弱含みである点や自社ブランド交換レンズの同社計画が高めであることなどを考慮し、営業利益は会社予想66億円に対し、62億円と下振れを見込んでいる。ただ、16年12月期に関しては新製品効果なども期待されており、同証券では営業利益を従来予想70億円から72億円に上方修正している。「16年12月期に目線が移るにつれ、割安感が見直されよう」と指摘している。

■ビックカメラ <3048>  1,152円  +73 円 (+6.8%)  11:30現在
 ビックカメラ<3048>が急反発。買い気配で始まり、高いところでは前日比100円高となる1179円まで急伸する場面があった。米系大手証券では、「助走期間だった15年8月期は若干の計画未達ながらも、株価に織り込み済み」と指摘。「16年8月期はECプラットフォーム統合や売場生産性改善で再成長に向かう」として、2.4%の増収、13.6%の営業増益を予想。レーティング「オーバーウエイト」を継続。目標株価を1100円から1480円に引き上げている。

■資生堂 <4911>  2,556円  +139.5 円 (+5.8%)  11:30現在
 資生堂<4911>が一時前日比6%超に買われ、8日ぶりの反発となったほか、オリエンタルランド<4661>も急反発、また家電量販店のビックカメラ<3048>も買い優勢の展開となるなど、これまで中国経済の不透明感を背景に売られていたインバウンド関連銘柄に買い戻しが入っている。中国人民銀行は25日、追加の金融緩和に踏み切り、政策金利である銀行の貸し出しと預金の基準金利を0.25%引き下げると同時に、預金準備率も0.5%下げることを決定、異例の同時緩和で景気刺激に不退転の構えをみせている。市場関係者の間では「証文の出し遅れ」と冷ややかな見方もある一方で、国内の流動性を担保することで今後景気の減速に歯止めをかける効果も期待される状況。東京市場でもインバウンド需要の減退に対する過度な警戒が緩和され、値ごろ感からの押し目買いと空売りの買い戻しを誘発している。

■日本電産 <6594>  9,162円  +482 円 (+5.6%)  11:30現在
 25日、日電産 <6594> が子会社の日本電産シンポを通じ、欧州の自動車部品メーカーに強い顧客基盤を持つスペインのプレス機器メーカー、アリサの全株式を取得したと発表したことが買い材料。今回の買収は、グループのプレス事業にとって課題であった自動車業界向け大型プレスや欧州市場、サーボプレス事業への本格進出を可能とし、事業の隙間を埋める効果的なM&A案件となる。発表を受けて、欧州プレス事業の拡大によるグループの収益力強化に期待する買いが向かった。

■田淵電機 <6624>  855円  +44 円 (+5.4%)  11:30現在
 田淵電機<6624>が6日ぶりに反発。一時、前日比57円高の868円まで買われる場面があった。同社は25日、米ソフトウェア開発会社のGELI社と業務提携すると発表。今後の事業展開などが期待されているようだ。業務提携は、太陽光発電用の蓄電ハイブリッドパワーコンディショナ制御におけるソフトウェア開発を共同で実施することで、より効率的なバッテリーマネジメントシステムの開発を加速するのが狙い。

■関西電力 <9503>  1,452円  +65.5 円 (+4.7%)  11:30現在
 関西電力<9503>が5日ぶり反発、一時前日比72.0円高の1458.5円まで買われている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付でレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を1450円から1500円に引き上げた。同証券では第2四半期以降の原油CIF価格の想定を従来の60ドル/バレルから50ドル/バレルに引き下げ、燃料費調整制度によるスライドタイムラグ影響の改善を考慮。今16年3月期通期業績を連結営業損益で従来予想の1650億円の黒字から2000億円の黒字(前期786億円の赤字)へ引き上げている。また、高浜原発3号(福井県)の再稼働に向けた進捗を今後の注目点としている。

■あすか製薬 <4514>  1,399円  +57 円 (+4.3%)  11:30現在
 25日、あすか薬 <4514> が、武田 <4502> と高血圧症治療剤「カムシア配合錠 LD・HD『あすか』」に関する事業化契約を締結したと発表したことが買い材料視された。同剤は武田薬品が高血圧症治療剤「ユニシア配合錠」の特許権等を同社に許諾したジェネリック医薬品。12月の保険適用を目指しており、適用後に同社は同剤の発売と医療機関への情報提供を行う。一方、武田薬品は同社から仕入れ、特約店に販売する物流業務に特化する。発表を受けて、新たなジェネリック医薬品の発売による収益貢献を期待する買いが向かった。

■マツダ <7261>  2,012円  +78 円 (+4.0%)  11:30現在
 マツダ<7261>が13日ぶり反発。買い気配で始まり前日比66円高の2000円で取引を開始。その後もプラス圏で堅調な値動きとなっている。欧州系大手証券では、「足元の急激な株価下落はほぼ為替影響で説明が可能で、バリュエーションに割安感は無い」と指摘。米国市場競争激化と為替変動による短期利益ボラティリティ上昇を受け、「当面は慎重なスタンスを継続したい」として、「16年度は中長期拡大に向けた積極投資で利益成長が低迷する可能性は高い」と解説。レーティング「ニュートラル」を継続も、目標株価を2400円から2100円に引き下げている。

■ユタカ技研 <7229>  2,205円  +85 円 (+4.0%)  11:30現在
 ユタカ技研 <7229> [JQ]が大幅反発。日経産業新聞が26日付で「ホンダ系自動車部品メーカー、ユタカ技研は自動車の排ガスの熱エネルギーを回収・活用して燃費を改善する排熱回収器(ヒートコレクター)を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「3億4千万円を投じ、豊製作所(浜松市)に生産ラインを新設し、2016年春から量産する」という。同社にとっては初の自社開発製品となり、量産効果による業績への寄与に期待した買いが向かった。

■アイフル <8515>  441円  +16 円 (+3.8%)  11:30現在
 アイフル<8515>は3連騰。全体相場に先行して戻り足を本格化させている。同社は経営再建が進捗するなか、銀行団から返済を猶予されていた融資527億円を前倒しで完済したことで、これを好感する買いが継続している。格付投資情報センター(R&I)は25日、同社の発行体格付を「トリプルCプラス」から「シングルB」に引き上げ、格付の方向性を「安定的」としており、これも買い安心感を増幅させているようだ。

■ワコム <6727>  417円  +13 円 (+3.2%)  11:30現在
 ワコム<6727>が8日ぶりに反発している。24日に、韓国サムスン電子が今月13日に発表した新型スマートフォン「Galaxy Note5」に、同社独自のデジタルペン入力ソリューション「feel」が搭載されたと発表。全般相場の悪化でこれを評価する動きは限定的だったが、この日、改めてこれを評価する動きとなっている。「Galaxy Note5」は、モバイル機器を自在に駆使する「マルチタスクユーザー」に最適なスマホとされ、付属の新型Sペンは、手にバランスよくフィットし、向上した手書(描)き性能や、「より多くの操作を、より早く」こなせることが特徴。また、ロックされた状態のままでも、新型Sペンの特殊な機構を利用して、アイデアやメモ書きを即座にスクリーン上に書きとめることもできるという。なお、今回の「Galaxy Note5」への「feel」の採用で、歴代の「Galaxy Note」シリーズに5年間連続で採用されることになる。

■KLab <3656>  1,398円  +37 円 (+2.7%)  11:30現在
 25日、KLab <3656> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.24%にあたる9万株(金額で1億1800万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月26日から12月30日まで。

■参天製薬 <4536>  1,778円  +39 円 (+2.2%)  11:30現在
 25日、参天薬 <4536> が中国で開放隅角緑内障・高眼圧症治療剤「タプロス」の輸入医薬品承認を取得したと発表したことが買い材料。「タプロス」はプロスタグランジン F2α誘導体の緑内障・高眼圧治療剤で、現在世界60ヵ国以上で展開している。発表を受けて、「タプロス」の中国での発売による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■理研ビタミン <4526>  4,005円  +85 円 (+2.2%)  11:30現在
 海藻、ドレッシングなど食品メーカーの理研ビタミン<4526>が反発。前日比120円(3.1%)高の4040円まで買われている。25日引け後、自社株買いを実施すると発表しており、株式需給の改善を期待した買いが入っているようだ。発行済み株式の0.68%にあたる15万株、5億8800万円を上限に実施する。25日終値3920円で、きょう寄り付き前の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で買付けの委託を行うとしている。同社では、「経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするため」としている。

■太陽誘電 <6976>  1,431円  +28 円 (+2.0%)  11:30現在
 太陽誘電<6976>が反発。高いところでは前日比48円高の1451円まで値を飛ばす場面があった。欧州系大手証券では、「業界最大手に対する同社のポジショニングは決して楽観できない」としながらも、「在庫戦略の変更などにより高付加価値品の比率が向上していること(スーパーハイエンド品は4~6月期に43%、前年比14ポイント向上)、業績の上ぶれ感、バリュエーションに割高感がないこと」を評価し、16年3月期営業利益予想を175億円から225億円に引き上げ(会社計画190億円)。レーティングを「セル」から「ニュートラル」に、目標株価を1200円から1500円に引き上げている。

●ストップ高銘柄
 santec <6777>  426円  +80 円 (+23.1%) ストップ高   11:30現在
 田中化学研究所 <4080>  892円  +150 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在
 朝日ラバー <5162>  895円  +150 円 (+20.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ドーン <2303>  715円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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