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【市況】<マ-ケット日報> 2015年8月12日

 12日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比327円安の2万392円で、先月29日以来、2週間ぶりの安値をつけて引けた。中国による2日続けての人民元切り下げというネガティブサプライズで想定外の下振れに。中国リスクを改めて意識せざるを得ない状況と化してきた。終盤はやや下げ渋ったが、まさかの連続切り下げで、元安がどこまで進むのか見極めにくい状況にある。

 昨日の米国市場は突然の中国人民元切り下げ発表を受けてダウ平均が大幅反落した。元切り下げショックは欧州やアジアにも波及し世界的な株安を呼んでいる。さて、昨日は突然の元切り下げにもある程度の耐性を示した東京市場だが、意表をつく2日連続の元切り下げにはさすがに耐え切れず、本日は米株安もあって日経平均は大きく下落した。取引時間中は一時400円を超える下げ幅も。終盤は日銀のETF買い期待もあってやや下げ渋ったが、つい最近まであった日経平均の2万1000円トライの雰囲気は中国によって掻き消されている。市場にはここまで露骨に通貨を切り下げねばならないほど中国経済は問題なのかと不安が高まっている。個別では中国景気への警戒感からコマツ[6301]、ダイキン[6367]、ファナック、伊藤忠などが下落。国内でのインバウンド消費への影響も懸念され資生堂[4911]、ラオックス[8202]、コーセー[4922]などが値を下げている。(ストック・データバンク 編集部)

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