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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「抵抗線割れで下値模索へ」


◆真価が問われるのは配当落ちの26日以降……。前回そのように記したが、日経平均は9月25日高値1万6374円のあと10月になり大きく調整に傾く。9月末株価を意識したPKOも一巡、その反動が10月になりさっそく出てきた恰好だが、変化日高値あとの10月相場、少し注意も必要だ。

◆10月2日は420円安の1万5661円と急落。チャートは8月8日安値から引く下値抵抗線に続き、25日線を割り込み、日足が「陰転」。NYダウも似た動きにある。テクニカルの過熱を無視して日米とも株価は高所にきた。「年末高」を抱いて皆が強気に傾き、信用残2兆7200億円、裁定残3兆6000億円と買い残は高水準。こうした状況からの陰転だけに、当面は下値模索となりやすい。

◆下値メドは75日線、13週線の1万5500円処から、200日線、26週線の1万5200円処。節に差し掛かれば一旦反発もしようが、しばらく乱高下することや、下値確認に時間がかかる可能性もある。

(10月2日 記)

「チャートブック週足集」No.1994より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

(「株探」編集部)

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