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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):富士通ゼ、PCA、キーエンス

富士通ゼ <日足> 「株探」多機能チャートより
■富士通ゼネラル <6755>  1,970円  +145.5 円 (+8.0%)  本日終値
 富士通ゼネラル<6755>が大幅に3日続伸。同社は25日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比2.1倍の120億円としていることや、年間配当計画を前期比2円増配の38円としていることが好感されたようだ。売上高は同7.4%増の3400億円となる見通し。主力の空調機事業で北米向けやアジア向けの販売拡大を見込み、利益面では全社的なコストダウンの推進が寄与するとみている。

■ピー・シー・エー <9629>  1,877円  +136 円 (+7.8%)  本日終値
 ピー・シー・エー<9629>が急反発し、年初来高値を更新した。25日の取引終了後、24年3月期の連結決算を発表。売上高と各利益が計画を上回って着地した。あわせて開示した25年3月期の業績は、売上高が前期比9.9%増の165億700万円、最終利益が同2.8%増の16億5600万円となる見通し。また、前期の配当を19円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比2円増配の83円とした。これらを好感した買いが入り株価を押し上げたようだ。24年3月期は外注費などの経費削減効果に加え、退職給付費用の戻入に伴う利益が発生し、業績が計画を上振れした。今期については、クラウドサービスや保守サービスで顧客の継続利用による安定的な収入計上を想定している。

■キーエンス <6861>  69,610円  +5,030 円 (+7.8%)  本日終値
 キーエンス<6861>が大幅反発した。25日の取引終了後に24年3月期の連結決算を発表。売上高は前の期比4.9%増の9672億8800万円、経常利益は同1.3%増の5192億9500万円だった。経常利益は3期連続で過去最高となったほか、直近3カ月間となる1~3月期は約7%の経常増益となっており、買い安心感が広がったようだ。24年3月期は国内では減収となった一方、海外では欧米の設備投資が底堅く推移し増収となった。

■野村不HD <3231>  4,426円  +298 円 (+7.2%)  本日終値
 野村不動産ホールディングス<3231>が切り返し急。25日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の連結業績と配当予想を開示した。今期の売上高は前期比7.5%増の7900億円、最終利益は同2.7%増の700億円を見込む。前期に続き過去最高益を計画するほか、前期の期末配当を10円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比25円増配の165円としており、評価されたようだ。住宅部門で増収増益を計画する。

■ゼンリン <9474>  860円  +51 円 (+6.3%)  本日終値
 ゼンリン<9474>が急反発。午後1時ごろ、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比4.8%増の643億円、営業利益を同81.7%増の36億円と発表。配当予想も前期比1円50銭増の30円を見込んでおり、これを好感した買いが集まっている。ストックビジネスの拡大や価格改定による増収効果に加え、オートモーティブ関連が堅調に推移する見通し。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比4.1%増の613億3500万円、営業利益が同10.1%増の19億8100万円だった。

■QPS研究所 <5595>  3,500円  +200 円 (+6.1%)  本日終値
 QPS研究所<5595>が急反発した。25日の取引終了後、新たに国土交通省の「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3)」の大規模技術実証事業2件に採択されたと発表。これが株価の刺激材料となったようだ。河川管理と道路管理それぞれにおいて、次世代機器などを活用した監視・観測の高度化につながる技術開発を研究課題とする。交付上限額は河川管理で1億9700万円(うちQPS研究所への補助金額8800万円)で、道路管理が1億3300万円(同4900万円)。事業期間は2028年3月まで。24年5月期の業績予想には想定しておらず、25年5月期以降の業績への影響は精査中とした。

■未来工業 <7931>  4,000円  +195 円 (+5.1%)  本日終値
 未来工業<7931>が朝安後に切り返した。25日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比2.4%増の451億6300万円、最終利益が同17.8%減の42億500万円となる見通しを発表した。原材料単価などさまざまなコストの増加が利益を圧迫すると想定する。これを嫌気した売りが先行したものの、強固な利益体質を持つ企業とあって、下値では押し目買いを集めて株価を押し上げた。同社は前期の年間配当を16円増額して150円とした一方、今期の年間配当予想は前期比20円減配の130円を見込む。24年3月期の売上高は前の期比11.4%増の440億9100万円、最終利益は同86.6%増の51億1600万円だった。電材・管材事業や配線器具事業での価格改定などが寄与した。同社は27年3月期までの3カ年の中期経営計画も発表した。最終年度の売上高を470億9000万円、最終利益を45億2500万円に伸ばす目標を掲げている。

■トクヤマ <4043>  2,926.5円  +136.5 円 (+4.9%)  本日終値
 トクヤマ<4043>が反発し、年初来高値を更新。同社はきょう午前9時ごろに、25年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比28.7%増の330億円としていることや、年間配当計画を前期比20円増配の100円としていることが好感されたようだ。売上高は同2.9%増の3520億円となる見通し。半導体関連製品の販売増加を見込んでいるほか、利益面では製造コストの改善が寄与するとみている。また、中期経営計画の最終年度となる26年3月期の連結売上高目標を従来の3200億円から4000億円に上方修正したこともあわせて発表。なお、営業利益目標などの変更はない。

■日本ガイシ <5333>  2,176.5円  +101.5 円 (+4.9%)  本日終値
 日本ガイシ<5333>が後場に入って上げ幅を拡大し、年初来高値を更新した。同社はきょう午後1時40分ごろ、25年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比13.0%増の750億円としていることや、年間配当計画を前期比10円増配の60円としていることが好感されたようだ。売上高は同7.1%増の6200億円となる見通し。半導体製造装置用製品や電子部品関連の需要が持ち直すとみているほか、NAS電池の大型プロジェクト出荷を予定していることが主な理由だとしている。

■淀川製鋼所 <5451>  4,905円  +210 円 (+4.5%)  本日終値
 淀川製鋼所<5451>が急反発。5000円の大台に乗せ、1991年以来の高値圏で推移している。25日の取引終了後、中期経営計画と株主還元方針を改定したと発表した。これまで各年度で100億円以上としていた営業利益目標について、25年度は130億円以上とする。年間配当に関しては200円以上(従来は50円以上)、連結配当性向は75%以上(同30%以上)とする方針。更に自己株式の保有基準について、発行済み株式総数の10%未満をメドとするほか、政策保有株式の縮減に向けた数値目標も掲げており、評価されたようだ。配当方針の見直しに伴い、同社は前期の年間配当予想を従来の110円から200円(前の期比89円増配)に修正した。このほか同社は、前期の最終利益について、製品補償引当金繰入額の計上などを踏まえ、計画を47億円下回る44億円(同58.5%減)で着地する見込みとなったと開示。更に、発行済み株式総数の8.61%に相当する自己株式300万株を5月31日に消却すると発表した。

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