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【市況】東京株式(大引け)=831円安、円安も好感されず先物主導で急反落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 25日の東京株式市場は前日から一転して主力ハイテク株を中心にリスクオフの流れが強まり、日経平均株価は急反落、800円を超える下げとなった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比831円60銭安の3万7628円48銭と大幅反落。プライム市場の売買高概算は15億9431万株、売買代金概算は3兆9669億円。値上がり銘柄数は234、対して値下がり銘柄数は1389、変わらずは28銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方に日経平均が安く始まった後、先物主導で次第安の展開を強いられた。後場に入っても一貫して下値を切り下げる動きとなり、結局この日の安値圏で引けている。前日に日経平均は先物主導で900円あまりの急伸をみせたが、きょうは同じく先物に引きずられ、前日上げた分の大半を吐き出す格好となった。主要企業の決算発表が本格化するなか、内容が振るわない銘柄が売り対象となったほか、円安進行にもかかわらず、ハイテクや自動車など輸出セクターが大きく値を下げ投資家のセンチメントを悪化させた。あすに予定される日銀の金融政策決定会合の結果発表と植田日銀総裁の記者会見を控え、持ち高調整の売りも全体指数の下げに拍車をかけている。業種別では33業種全業種が下落、個別でもプライム上場銘柄の84%が下落した。

 個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>など売買代金上位を占めた半導体関連が軒並み安となった。トヨタ自動車<7203>も軟調。キヤノン<7751>も大幅安。ファーストリテイリング<9983>が大きく下げ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下値を探った。メタウォーター<9551>が値下がり率トップに売り込まれ、フューチャー<4722>、東京ガス<9531>が急落した。三井E&S<7003>も下落した。

 半面、ルネサスエレクトロニクス<6723>が商いをこなしプラス圏を維持、ニデック<6594>も売り物を吸収して値を上げた。第一三共<4568>がしっかり、エーザイ<4523>も買われた。ダイキン工業<6367>も堅調。日本航空電子工業<6807>が大幅高、NISSHA<7915>も値を飛ばした。大真空<6962>が物色人気となり、カプコン<9697>も買いが優勢だった。

出所:MINKABU PRESS

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