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【市況】<マ-ケット日報> 2024年4月24日

 24日の市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比907円高の3万8460円で約1週間ぶりの水準まで戻してきた。前日の米ハイテク株高や円安トレンドのキープが材料となって大きく買いが先行。日経平均はみるみる上げ幅を広げ3万8000円の大台を大きく回復させている。中東の地政学リスクで売られた分はすでに取り戻し、重要なテクニカル上のポイントである75日移動平均線(3万8065円)も一気にクリアし底入れ感を強めている。

 昨日の米国市場は中東の地政学リスクの後退を受けてダウ平均は4日続伸。2週間ぶりの高値となった。イスラエルとイランの動きが抑制的となったことで紛争拡大リスクが後退。買い方は積極的に買い直す動きへ転じている。この日発表された経済指標が弱めだったことも市場のインフレ警戒を緩めるものとなり、長期金利の上げ一服もあってハイテク株への買いが特に目立っていた。ナスダック指数はダウ平均の2倍以上の上昇率でこちらも短期底入れが鮮明になっている。

 さて、東京市場は先週までの懸念材料であった中東問題と過度な米インフレ懸念が後退しつつあり、下げた分を巻き戻す動きが活発化している。日経平均が75日移動平均線を超え、本日のように大きな戻りを見せたことで悪材料の消化は概ね済んだことになるだろう。4月高値から約1割下げた日経平均の値幅調整はひとまず一巡し、目先は半値戻りの3万8900円辺りまで戻りを試す流れにある。(ストック・データバンク 編集部)

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