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【市況】10日の株式相場見通し=売り優勢か、米CPI発表前で買い手控え

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 10日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均は3万9000円台後半でやや弱含みで推移することが予想される。前日の欧州株市場は高安まちまちながら、独DAXや仏CAC40など主要国の株価指数が総じて軟調な値動きだった。また、米国株市場では引き続き模様眺めムードで、NYダウがわずかながら続落となった一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続伸するなど強さを発揮した。3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控え、売りも買いもポジションを一方向に傾けるような動きは見られなかった。3月のCPIについてはコア指数の伸び率が鈍化するとの見方が優勢ながら、仮にコンセンサスを上振れた場合は、FRBによる6月の利下げが後ずれする可能性が意識されるだけに、マーケットには警戒感も漂う。ただ、足もとで米長期金利の上昇が一服したことからハイテクセクターが相対的に強さを発揮し全体相場を支えた。東京市場では今週に入り日経平均が切り返し歩調を鮮明としており、前日は400円を超える上昇で続伸し高値引けとなった。しかし、4万円大台近辺では目先筋の利益確定の動きや戻り売り圧力が強く、上値が重くなる可能性がある。きょうは米CPIの内容を見極めたいとの思惑から一段と持ち高を増やす動きは見込みづらく、目先外国為替市場で円安が一服していることもあって、やや売り優勢の地合いを強いられそうだ。 

 9日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比9ドル13セント安の3万8883ドル67セントと小幅続落。ナスダック総合株価指数は同52.684ポイント高の1万6306.639だった。

 日程面では、きょうは3月の貸出・預金動向、3月の企業物価指数、2月の特定サービス産業動態統計など。また、日米首脳会談が行われる。海外ではニュージーランド中銀、タイ中銀、カナダ中銀が政策金利を発表、韓国総選挙の投開票、3月の米消費者物価指数(CPI)、2月の米卸売在庫・売上高、3月の米財政収支、FOMC議事要旨(3月開催分)、米10年物国債の入札など。韓国、シンガポール、インドネシア、フィリピン、マレーシア市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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