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【市況】3日の株式相場見通し=売り優勢、欧米株安受けリスク回避ムード

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 3日の東京株式市場は売り優勢の地合いとなり、日経平均株価は3万9000円台後半で軟調に推移する公算が大きい。前日の欧州株市場では最高値更新の続いていた独DAXが9日ぶりに反落するなど総じて軟調な地合いで主要国の株価指数が揃って下落、米国株市場でもリスク回避の流れは止まらず、NYダウは一時500ドルを超える下げをみせるなど下値模索の動きを強いられた。発表される米経済指標が相次いで強い数字を示していることで、FRBによる利下げが年後半に後ずれするとの思惑が強まっている。この日は米10年債利回りが一時4.4%台まで水準を切り上げるなど、金利の上昇基調が一段と鮮明となり、株式の相対的な割高感が意識された。個別では電気自動車(EV)大手のテスラ<TSLA>が1~3月期の世界販売台数の不振を受けて5%近い下落をみせたことも、市場センチメントを冷やす形となった。東京市場では前日に日経平均株価が反発したものの上げ幅はわずかで、値下がり銘柄数がプライム市場全体の8割以上を占めるなど実質的には下げ相場が続いている。きょうは機関投資家の益出しの動きが一巡するものの、欧米株安を受け、引き続き買い手控えムードが拭えない状況といえる。今週末に発表される3月の米雇用統計を前に、この結果を見極めたいとの思惑も上値を重くしそうだ。

 2日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比396ドル61セント安の3万9170ドル24セントと続落。ナスダック総合株価指数は同156.383ポイント安の1万6240.449だった。

 日程面では、きょうは4月の日銀当座預金増減要因見込み、3カ月物国庫短期証券の入札など。海外では3月の財新中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)、2月のユーロ圏失業率、3月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値、3月のADP全米雇用リポート、3月のサプライマネジメント協会(ISM)サービス業景況感指数など。

出所:MINKABU PRESS

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