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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、日米中銀にらみも米インフレ再加速を意識

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

18日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。日米中銀による政策決定を前に、積極的な売り買いは手控えられる見通し。ただ、前週の米インフレ指標で再加速が顕著になり、ドル買いに振れやすい地合いに変わりはないだろう。
15日に発表された米経済指標はNY連銀製造業景気指数やミシガン大学消費者信頼感指数が予想外に低調な内容となった。ただ、直近の米消費者物価指数(CPI)などでインフレ高止まりは鮮明で、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な金融政策の継続を見込んだドル高基調に。ユーロ・ドルは1.0880ドル付近に軟化、ドル・円は149円台に再浮上した。週明けアジア市場でも米金利は下げ渋り、ドル売りは抑制された。
この後の海外市場は日米中銀の政策決定に思惑が広がりやすい。18-19日の日銀金融政策決定会合でマイナス金利の解除などはほぼ織り込まれ、金融正常化をにらんだ円買いは限定的となりそうだ。一方、19-20日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)では6月から年3回の利下げとの市場観測を後退させる可能性もあり、ドル売りは後退。ただ、ドル・円はドル選好地合いで下げづらいが、149円台では上値の重さも意識される。

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 ユーロ圏・2月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.6%、速報値:+2.6%)・19:00 ユーロ圏・1月貿易収支(12月:+168億ユーロ)
・23:00 米・3月NAHB住宅市場指数(予想:48、2月:48)

《CS》

 提供:フィスコ

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