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高橋春樹氏【フシ突破で上昇加速! リスクオン相場は続くか】(3) <相場観特集>


―2万3000円ライン突き抜け視界が変わった東京市場―

 東京市場では前週後半を境に一気に視界が変わってきた。日経平均株価はこれまで度々跳ね返されてきた2万3000円ラインを遂に突き抜け、上値追いを加速。3連休明けの18日は一時380円以上の上昇で3連騰、3日間合計で880円近い上げ幅を記録したことになる。相場大転換の背景にあるのは何か。そしてここからの展望と物色の方向性はいかに。経験豊富でマーケットの先読みに定評のある市場関係者3人に意見を聞いた。

●「TOPIX上げトレンドへの転換で上昇加速」

高橋春樹氏(三木証券 取締役 商品本部長)

 前週から日経平均は反転上昇トレンドに入ったが、これは外国人投資家による本格的な買い姿勢への転換が背景にある。5月以降過去4回、トライして果たせなかった2万3000円台の定着が5回目にして実現する可能性が濃厚となってきた。さらに、5月以降の日足チャートで、“上値切り下げパターン”と判断されてきた東証株価指数(TOPIX)も、8月30日の高値1749.72ポイントを大きく上回り、日経平均に対する出遅れ解消を目指す上昇トレンドとなりそうだ。

 改めて日経平均の16年以降の値運びに注目したい。16年6月の安値1万4864円を起点としてスタートした上昇相場は、典型的な下値切り上げトレンドを描きながら現在まで継続している。アベノミクス相場がスタートして以降の日経平均のPERは、ほぼ13~15倍のレンジ内で推移している。足もとの日経平均のEPSを1740円とすると、平均的な水準であるPER14倍でも2万4360円と、1月23日の年初来高値2万4125円(終値ベース)を超えてくる。さらに、15倍とすれば2万6100円と、2万6000円の大台に乗せる試算も可能だ。

 過去の経緯を考慮すると、外国人投資家が本格的な買い越しに転じた場合には、比較的短期間に大幅な上昇を達成するケースが多く、秋相場での2万6000円台乗せも十分射程圏に入りそうだ。

 これまで、日経平均に比べて出遅れていたTOPIXの追撃が予想されるため、比較的時価総額の大きな銀行株をはじめ、大型の自動車部品・自動車向け電装品メーカーに注目している。一方で、医薬品・化粧品など内需系の値がさ株にも海外投資家の買いが継続する可能性がある。

(聞き手・冨田康夫)

<プロフィール>(たかはし・はるき)
1977年岡山大学法文学部卒業・第一証券入社。1999年第一証券エクイティ部長兼投資運用部長、2005年三菱UFJ証券エクイティ部長、2011年三木証券投資情報部長。

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