暗号資産（仮想通貨）のステーキングとは？仕組みや利率の高い取引所を解説

暗号資産（仮想通貨）のレンディングとの違いは？

暗号資産（仮想通貨）の運用手法として、ステーキングと並んでよく耳にするのが「レンディング」でしょう。

レンディングは「自分の暗号資産（仮想通貨）を他者に貸して、利息をもらう」仕組み、ステーキングは「暗号資産（仮想通貨）のシステムを支えることで、その報酬をもらう」仕組みです。

レンディングは、あくまで「借り手」が存在し、その借り手に通貨を貸すことで利息を得ます。つまり、貸し出し先（需要）がなければ報酬は生まれません。一方、ステーキングは、特定の暗号資産（仮想通貨）のネットワーク自体を維持・運用する手伝いをすることで、自動的に報酬が支払われます。

つまり、レンディングは「借りる人ありきの利息ビジネス」、ステーキングは「システムを動かす共同作業で得る報酬」という違いがあります。

貸出側としては貸し出して報酬を得るという点で大きな違いを感じることは少ないかもしれません。

しかし、よく分からないものに資金を預けるのは、避けるべき行為と言えます。

仕組みやリスク、期待できるリターンをしっかり理解した上で、自分に合った運用方法を選ぶことが、長期的な資産形成につながるでしょう。

マイニングとの違いは？

ステーキングは、暗号資産（仮想通貨）を預けるだけで報酬が得られ、マイニングよりも手軽で参加しやすい仕組みです。

マイニングは、高性能なグラフィックボードを搭載したマシンを使って計算競争に勝つことで報酬を得ます。

もちろん、マシンを動かすための電気代の支払いも必要です。

一方、ステーキングはネットワークの安全性を維持するために通貨を預けるだけで良く、特別な装置や多額のコストがかかりません。

そのため、初心者でも始めやすく、長期的な保有を通じて安定した収益が期待できます。

たとえば、ビットコインのマイニングは、高スペックな専用マシンや多額の電気代が必要です。しかし、イーサリアムなどPoS（Proof of Stake）型の通貨では、通貨を預けるだけでネットワーク貢献となり、その報酬が自然と増えていくイメージです。

つまり、マイニングが「激しい計算競争で勝ち取る報酬」なのに対し、ステーキングは「保有して預けるだけで得られる報酬」と言え、手軽さや安定性が魅力となっています。

初心者でも始めやすい

最大のメリットは初心者でも始めやすい点でしょう。

暗号資産（仮想通貨）ステーキングは、取引画面で複雑な注文を出したり、チャート分析を行ったりする必要がない点で、投資初心者にとってハードルが低い運用手法ですよね。

基本的には、自分が保有している通貨を預けるだけで、後は自動的に利息が発生します。

「買ってそのまま放置する」だけで良いので、効率的かつ誰でも気軽に始めやすいのがステーキングの大きなメリットと言えるでしょう。

利回りが高いため、銀行預金より魅力的

暗号資産（仮想通貨）のステーキングは、銀行預金より高い利回りが期待できるため、より効率的に資産を増やす手段として注目されています。

銀行預金では年利0.01％やそれ以下が当たり前ですが、暗号資産（仮想通貨）ステーキングなら年利1％以上、時には数％〜十数％といった高い利回りが期待できることも。

例えば、BITPOINTではポルカドット（DOT）のステーキング年率は16.00%にもなります。（2025年2月25日時点）

一方、銀行の円預金の場合、金利は0.1%前後という場合がほとんどです。

つまり、ステーキングは、単純に資産を寝かせておくよりも高い収益が期待でき、銀行口座での預金より効率的な「資産の活用手段」として魅力的な選択肢となっています。

複利効果が見込める

暗号資産（仮想通貨）のステーキングは、得られた報酬を再びステーキング（再投資）することで、複利的に資産を増やせる可能性があるのも大きなメリットです。

※報酬を日本円で受け取る場合を除く

ステーキングによって得られた報酬（新規コイン）を、そのまま再度ステーキングに回すことで、さらに多くの報酬が得られます。

こうした「雪だるま式」な増え方は、銀行預金のような単純な利子よりも効率的な資産成長を促しやすい仕組みと言えるでしょう。

例えば、初期にステーキングした通貨から年利5％の報酬を得た場合、その得たコインを次年度に再びステーキングすることで、元本＋報酬分に対して改めて5％がつきます。これを繰り返すことで、複利効果による加速度的な資産拡大が期待できるのです。

つまり、ステーキングは、報酬を再投資し続けることで複利的に資産を増やせる可能性があるため、長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的な手段と言えるでしょう。

安全性が高い

レンディングサービスと比べて安全性が高いのもステーキングのメリットです。

暗号資産（仮想通貨）取引所は、顧客資産と自社資産を分けて管理するよう法律で義務づけられています。

しかし、暗号資産（仮想通貨）を「貸し出す」レンディングサービスを利用すると、その貸し付け分は分別管理の対象外となり、取引所が破綻した場合は戻ってこないリスクも。

一方、ステーキングでは、通貨を預けても分別管理は変わりません。

例えば、BITPOINTではこの分別管理を徹底しており、ステーキング利用時も顧客資産をしっかり保護する体制を整えています。

そのため、ステーキングを利用したとしても、取引所が万一破綻した際に、他サービスに比べて資産が返還されやすいしくみが保たれているのです。

一定期間、売買・送金ができない場合がある（価格変動により損をする可能性も）

一般的にステーキング中は、暗号資産（仮想通貨）を一定期間ロックするため、その間は自由に売買や送金ができません。

ステーキングは、保有する暗号資産（仮想通貨）をネットワークに預けて報酬を得る仕組みです。

預けている間は、その通貨を引き出せないことが多く、すぐに現金化したり、ほかのウォレットへ送ったりすることができません。

たとえば、あなたがある暗号資産（仮想通貨）をステーキング中に価格が高騰して「今すぐ売って利益を確定したい！」と思っても、ロック期間中は売却できない可能性があります。

また、友人に通貨を送る必要がある場合でも、ロックが解除されるまで待たなければなりません。

つまり、ステーキングには、預けた通貨をしばらく動かせない「縛り」が発生します。

そのため、短期的な値動きに対応しにくく、流動性が制限されることをデメリットとして理解しておく必要があるでしょう。

株探広告編集局
編集者

BITPOINTのステーキングはロック期間がないので、ステーキング中でも売却することができます！

短期的な利益は狙えない

ステーキングは、通貨を預けてから報酬が生まれるまでに時間がかかるため、短期間で大きな利益を得るのは難しいでしょう。

ステーキングによる報酬は、ネットワーク維持への貢献や一定期間のロックを経てゆっくりと増えていく性質があります。

価格変動に合わせて売買して利益を確定する「トレード」とは異なり、ステーキング中は通貨を簡単に動かせないことが多く、その間に市場価格が急騰しても即座に利益確定ができません。

ステーキングは長期的な資産形成を目指す方法であり、短期的な利益を狙いたい人にはおすすめできません。

ステーキング対象になる通貨が限られている

ステーキングはすべての銘柄で利用できるわけではありません。

ステーキングは、主にProof of Stake（PoS）を採用しているブロックチェーンで有効な仕組みです。そのため、ビットコインのようなProof of Work（PoW）を採用している通貨ではステーキングはできないのです。

今後、対象通貨が増えていく可能性はありますが、現時点では対応通貨が限られていることを覚えておきましょう。

ステーキング対応の暗号資産（仮想通貨）を購入・入金

次に、ステーキングに対応している暗号資産（仮想通貨）を購入するか、すでに他のウォレットに保有している場合はステーキング対応の取引所へ入金して準備しましょう。

BITPOINTでステーキングに対応している通貨は以下のとおりです。

報酬受取設定をONにする

最後に報酬受け取り設定をONにして完了です。

BITPOINTで受取設定をONにする方法は次のとおりです。

ステーキング報酬年率（利回り）で選ぶ

選ぶ際に最も分かりやすい指標は報酬年率でしょう。

ステーキングは、暗号資産（仮想通貨）を預けることで報酬が得られる仕組みです。

報酬年率が高い取引所を選べば、同じ量の通貨を預けていても、より多くの報酬を手に入れることができますよね。

たとえば、ある取引所では年利5％で報酬が得られる一方、別の取引所では同じ通貨に対して年利7％を提供している場合、後者を選ぶことで、同じ期間により多くの通貨を獲得できます。

報酬を再びステーキングすれば、複利効果でさらに資産は増えやすくなります。

つまり、ステーキング対応の暗号資産（仮想通貨）取引所を選ぶときは、報酬年率を比較して高い利回りを提供している場所を選ぶことで、より有利な条件で資産を増やせると言えるでしょう。

取扱銘柄で選ぶ

各取引所の取り扱い銘柄を事前に確認することも大切です。

ステーキングサービスを行っている取引所でも、それぞれ取り扱っている銘柄は異なります。

例えば、イーサリアム（ETH）のステーキングを行いたい場合、BITPOINTでは取り扱いはありますが、取引所によっては取り扱いがないところもあります。

そのため、

ことをおすすめします。

セキュリティの高さで選ぶ

ステーキングに限った話ではありませんが、暗号資産（仮想通貨）取引所の口座開設を行う場合は、セキュリティの高さで選ぶのも大切です。

大事な資産が消えてしまわないためにもハッキングのリスクが低い取引所を選ぶと良いでしょう。

現在国内にある取引所はどの取引所もセキュリティが高いのですが、特にセキュリティの高い取引所を選ぶポイントとしては次の２点が挙げられます。

「顧客の資産と会社の資産が分別管理されているか」というのは、会社の資産と顧客の資産を別々で管理しているかという事です。

別々で管理されていると、もしも取引所が倒産した場合も顧客の資産は守られるため安心できます。

次にコールドウォレットですが、これは顧客の資産をネットから完全に切り離して管理しているかということです。

コールドウォレットで管理されていると、ハッキングされた場合も資産が守られるため安心です。

BITPOINT：ステーキング報酬年率No.1

BITPOINTはステーキング報酬の年率が国内No.1※の暗号資産取引所です。

また、BITPOINTは金融大手のSBIグループなので、信頼性も抜群。

※2025年2月25日、国内暗号資産交換業者比較

ステーキングの年率が国内No.1というメリットに加え、現物取引にかかる手数料がすべて無料で、即時入金手数料、暗号資産（仮想通貨）の出金手数料や口座管理料なども無料です。

そのため「将来的には現物取引もやってみたいな」というユーザーから、現役のトレーダーまで万人におすすめできる取引所といえるでしょう。

GMOコイン

グループには証券・FX会社がある東証一部上場企業「GMOインターネットグループ」が、強固なセキュリティと運営体制で安心・安全の取引を提供しており、信頼性抜群です。

暗号資産（仮想通貨）取引所としての人気・実力ともに業界No.1といっても過言ではありません。

SBI VCトレード

SBI VCトレードは、ネット証券大手のSBIグループが運営する暗号資産（仮想通貨）取引所です。金融業界で長年培ってきた実績があるからこそユーザーからも信頼できる取引所と評判です。

2021年12月には暗号資産（仮想通貨）取引所のTaoTaoと合併し、2022年6月にサービスが完全に統合されフルラインナップサービスとして展開しています。

現物取引はもちろん、ステーキング、レバレッジ取引に対応しているため、幅広い使い方ができるバランスの良い取引所と言えるでしょう。