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【市況】東京株式(大引け)=258円高、主力株中心に買い戻され急反発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 25日の東京株式市場は終始買いが優勢の展開。日経平均株価は大幅に買い先行で始まった後はもみ合いに転じ、高値圏で売り物を吸収した。

 大引けの日経平均は前日比258円59銭高の1万6757円35銭と3日ぶり急反発。東証1部の売買高概算は16億1834万株、売買代金概算は1兆7826億1000万円。値上がり銘柄数は1333、対して値下がり銘柄数は474、変わらずは146銘柄だった。売買代金は前日の水準こそ上回ったものの低調が続いている。

 きょうの東京市場は欧米株高に加え、外国為替市場でのドル高円安傾向、WTI原油先物価格も5日ぶりに上昇するなど、リスクオンのムードに包まれ、主力株中心に買い戻される展開となった。あすから始まる伊勢志摩サミットでの合意内容を見極めたいとの思惑はあるが、サミット後の財政を伴う政策発動に対する期待が、買いを後押ししている。日経平均は一時300円を超える上昇をみせ、その後は戻り売り圧力に上値を押さえられたが、1万6700円台をキープして着地した。もっとも全体商いは盛り上がらず、前週後半から5営業日連続で売買代金は2兆円を下回っている。

 個別では、ソニー<6758>が17年3月期業績予想の発表を受け、売買代金トップで大幅高に買われた。トヨタ自動車<7203>、ファナック<6954>も上昇、指数寄与度の高いファーストリテイリング<9983>の上げも目立った。新日本科学<2395>が急伸、マネーパートナーズグループ<8732>、サイバーコム<3852>なども値を飛ばした。山九<9065>も物色人気。

 半面、投資判断引き下げのあった小野薬品工業<4528>が売られ、村田製作所<6981>も軟調。ネクシィーズグループ<4346>が朝高後安くなり、日清紡ホールディングス<3105>、ダブル・スコープ<6619>も値を下げた。日本アジア投資<8518>も利益確定売りに押され7日ぶり反落。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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