市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ソニー、ニトリHD、アサヒ、NTTドコモ

ソニー <日足> 「株探」多機能チャートより
■山九 <9065>  586円  +52 円 (+9.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 山九<9065>が急伸。24日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ、目標株価を633円から700円に引き上げた。業界の人材不足の環境下で同社の人材拡大によるメンテナンス品質向上と施工能力向上が受注拡大へ繋がる好循環が生まれていることを評価。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の245億円(前期243億1700万円)に対して従来予想の251億円から265億円へ、18年3月期を245億円から271億円へ引き上げている。

■ソニー <6758>  3,072円  +186.5 円 (+6.5%)  本日終値
 ソニー<6758>が急反発。野村証券は24日引け後に発表されたソニーの2017年業績見通しに対して、「熊本地震の影響が想定よりも大きく、2017年3月期の業績予想を下方修正するが、18年3月期以降の見通しに大きな変更は無い」とアナリストリポートで紹介している。熊本地震の影響でイメージセンサー関連の生産にダメージを受け、機会損失は1150億円。アナリストは500億円の想定を大きく上回る規模で影響が発生することになると指摘。ただ、レーティングは「バイ」を継続、目標株価は4100円としている。

■フジミインコ <5384>  1,796円  +103 円 (+6.1%)  本日終値
 フジミインコーポレーテッド<5384>が急反発で年初来高値。いちよし経済研究所は24日、同社株のフェアバリューを2000円から2200円に引き上げた。レーティングは「A」を継続した。スマートファン向けを中心と推測される一般工業用研磨材が回復しているほか、半導体の微細化プロセスの進展によりCMPスラリーも拡大している。同証券では17年3月期の連結営業利益を前期比27.2%増の42億円と会社計画(38億円)に比べ増額修正を予想。18年3月期は同45億円への増益を見込んでいる。

■ニトリホールディングス <9843>  11,050円  +600 円 (+5.7%)  本日終値
 24日、ニトリホールディングス <9843> が月次業績を発表。5月の既存店売上高が前年同月比7.0%増と今期に入り3ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。ゴールデンウィークの曜日並びが良かったことや天候にも恵まれたことが増収に貢献した。春・夏向けに接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズが牽引し寝具類の売上が伸長したほか、オーダーカーテンやクッション、収納整理用品も好調だった。また、マットレスなど自社開発の家具も伸びた。

■ドウシシャ <7483>  2,280円  +116 円 (+5.4%)  本日終値
 ドウシシャ<7483>が大幅続伸。岩井コスモ証券は24日付のリポートで、目標株価2600円を据え置きつつ、投資判断を「B+」から「A」へ引き上げたことが好感されている。同証券では、足もとの株価水準を考慮して投資判断を引き上げた。また、企画力や販売力を強みとして、ニッチな新市場の育成・取り込みによる成長力を評価しており、17年3月期は営業利益95億円と5期ぶりに最高益を更新する見通し。

■アサヒ <2502>  3,700円  +180 円 (+5.1%)  本日終値
 アサヒグループホールディングス<2502>が反発。国内大手証券では、欧州事業買収で新たなドライバーを獲得、収益構造は大きく変化したと指摘。国内ビール事業への高依存から脱却、収益ドライバー/構造の変化に注目したいとして、買収への評価はまだ織り込まれていないと解説。レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を3900円から4500円に引き上げている。

■東京海上 <8766>  3,801円  +166 円 (+4.6%)  本日終値
 SMBC日興証券の損保セクターのリポートでは、株価指標が過去と比べて魅力的な水準にあり、主力事業の自動車保険が高水準の利益を確保できていると指摘。業績改善等を背景に株主還元総額の拡大が期待できると見る中、金融政策の直接的な影響を受けにくいことから、損保各社はポジティブな要因が豊富と解説。個別銘柄では、東京海上ホールディングス<8766>とSOMPOホールディングス<8630>のレーティング「1」を継続している。

■象印マホービン <7965>  1,739円  +70 円 (+4.2%)  本日終値
 象印マホービン<7965>が4日ぶりに反発。日本電機工業会は24日に民生用電気機器の国内出荷データを発表し、製品別ではジャー炊飯器の出荷数量が前年同月比8%増だった。出荷数量は2~3月と前年比マイナスだったが、4月に再びプラスに転じたことが注目されている。ドイツ証券では、16年度第2四半期(3~5月期)の炊飯器の売上高は前年同期比14%減の85億円と予想しているが、「日本電機工業会のデータは3~4月の出荷数量が想定よりも強含んでいる可能性を示唆している」と指摘。「過度に調整した株価は適正価格に戻る」と同証券ではみている。

■王子ホールディングス <3861>  443円  +16 円 (+3.8%)  本日終値
 王子ホールディングス<3861>をはじめ、日本製紙<3863>、中越パルプ工業<3877>など紙パルプ関連株に買いが集まった。全体相場が地合い改善で上値指向となるなか、株価の出遅れ感がリターンリバーサルの対象として買いを呼び込んでいる。また、「情報系番組でセルロースナノファイバー(CNF)が取り上げられるなど、その成長性に改めてスポットが当たっており、王子HDを筆頭に関連有力株の宝庫として物色の矛先が向かっているようだ」(国内準大手証券)という。CNFは紙の原料であるパルプを細かく解きほぐして微細化したもので、鋼鉄の5倍の強度を持ち、なおかつ重さは5分の1と軽量で自動車などさまざまな工業製品分野で次世代の素材として注目されている。

■NTTドコモ <9437>  2,800円  +93.5 円 (+3.5%)  本日終値
 NTTドコモ<9437>とKDDI<9433>がともに高い。24日の取引終了後、両社はそれぞれフルハイビジョンの約16倍の解像度を持つ「8K」映像の伝送実験に成功したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。なお、NTTドコモの8K映像のリアルタイム5G無線伝送に関しては、5月25日から東京ビッグサイトで開催される「Wireless Technology Park 2016(WTP2016)」内の「5G Tokyo Bay Summit 2016」でデモンストレーションがみられるほか、KDDIの8K放送の多チャンネル伝送実験に関しては、5月26日から29日の期間に開催されるNHKの「技研公開2016」にて実験の様子が公開される予定だという。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均