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【市況】東京株式(大引け)=81円安、G7無風通過で閑散のなか反落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 23日の東京株式市場は物色意欲に欠けるなか、日経平均株価は下値を模索する展開。ただ、売り圧力も限定的であり、前場後半から下げ渋った。

 大引けの日経平均株価は前週末比81円75銭安の1万6654円60銭と反落。東証1部の売買高概算は17億3082万株、売買代金概算は1兆7092億7000万円。値上がり銘柄数は773、対して値下がり銘柄数は1018、変わらずは162銘柄だった。

 きょうの東京市場は寄り付きから売りに押される動き。21日までの日程で行われた主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では、手掛かり材料に乏しく財政出動で結束するというコンセンサスも得られなかった。無風通過は半ば予想されていたとはいえ、朝方は失望感が全体相場に広がり、日経平均株価は一時300円を超える下げをみせた。為替が1ドル=109円台後半へと円高傾向に振れたことも重荷となった。もっとも前場の午前10時を過ぎたあたりから風向きが変わり、全体指数は一貫して下げ渋る展開に。今週26、27日に行われる伊勢志摩サミットを前に、政策期待が引き続き底流している。一方、売買代金は1兆7000億円強と、3営業日連続で2兆円を割り今年の最低水準、戻り足も後場は頭打ちとなりプラス転換には届かなかった。

 個別では、円高警戒からトヨタ自動車<7203>が冴えず、日経平均寄与率の大きいファーストリテイリング<9983>も軟調。enish<3667>が急落、あい ホールディングス<3076>、大陽日酸<4091>なども値を下げた。サカタのタネ<1377>、東芝テック<6588>なども売り優勢だった。

 半面、武田薬品工業<4502>がしっかり。東京エレクトロン<8035>も上昇した。ノーリツ鋼機<7744>がストップ高に買われ、日本アジア投資<8518>、新日本科学<2395>も急伸。タカラトミー<7867>が物色人気となり、東映<9605>、ダイビル<8806>、イーレックス<9517>なども上値を指向している。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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