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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アキュセラ、セプテニHD、そーせい、ラウンドワン

アキュセラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アキュセラ・インク <4589>  6,060円  +1,000 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 アキュセラ<4589>が連続ストップ高。眼疾患の加齢黄斑変性に対する治療薬「エミクススタト」を開発しており、現在、臨床第2b/3相試験の段階にある。同薬の主要項目の達成に関する評価となるトップラインデータは、6月に公表となる予定であり、その結果への注目度が高まっている。株価は4000円台のもみ合いを一気に上放れており、バイオベンチャー株の新たな先導役となりつつある。

■セプテニHD <4293>  3,370円  +379 円 (+12.7%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付でセプテーニ・ホールディングス <4293> [JQ]の投資判断「オーバーウェイト(強気)」を継続し、目標株価を2800円→4500円に大幅増額したことが買い材料視された。リポートでは、新たに2022年9月期までの業績予想を行い、22年9月期の最終利益は61億円(15年9月期実績は23.2億円)に拡大を見込むと報告。インターネット老舗企業として外部環境への対応力が高いことに加え、ネットマーケティング事業で競争力の高い媒体を代理販売、「営業力・運用力」において業界最大手であることを評価している。

■そーせいグループ <4565>  20,880円  +1,880 円 (+9.9%)  本日終値
 20日、東証が23日売買分からそーせいグループ <4565> [東証M]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■ラウンドワン <4680>  763円  +61 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ラウンドワン<4680>が急伸、年初来高値を更新した。20日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を960円から1160円へ引き上げた。16年4月の国内既存店月次売上高伸び率が0.1%増とわずかながら17カ月ぶりにプラスに転じたことに加え、「艦これアーケード」など人気AM機器が優先的に大量導入されていること、風営法改正で6月23日から父兄同伴の子供(18歳未満)の入店が22時(従来18時)まで延長され売上拡大が見込めることなどを指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の60億6000万円(前期63億6700万円)に対して従来予想の71億円から75億円へ、18年3月期は90億円から102億円へ引き上げている。

■東和薬品 <4553>  5,750円  +450 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 東和薬品<4553>が大幅高。市場では「ジェネリック医薬品は財政面からも普及後押しが大きな課題となっており、来年度は大型薬の特許切れが相次ぐことなど環境面からも追い風が意識されている。同社株については野村証券が20日付で目標株価を5100円から5900円に引き上げたことが株価を強く刺激した格好」(国内準大手証券)と指摘されている。同じくジェネリックを手掛けている沢井製薬<4555>、日医工<4541>なども買いが優勢だ。

■平田機工 <6258>  4,580円  +315 円 (+7.4%)  本日終値
 平田機工<6258>が大幅高で3連騰と異彩の強さ。同社は自動車業界向けにエンジンやトランスミッションのほか、車載電子部品用自動組立ラインなどの生産エンジニアリングを手掛けるが、業績は絶好調に推移している。特定有機ELディスプレー製造装置メーカー向けに真空チャンバーの受託製造を展開していることで有機EL関連としても注目されており、「前期第4四半期(1~3月期)から本格的な受注拡大局面に入っている」(国内中堅証券)と指摘される。

■ダイビル <8806>  1,085円  +70 円 (+6.9%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付でダイビル <8806> の投資判断「Hold(中立)」を継続し、目標株価を1110円→1190円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、物件取得の遅れで中期計画未達を予想するが、空室埋戻しが進捗していることを評価。16年3月末の東京の空室率は埋戻しが進み、15年3月末比5.0ポイント減の0.9%に改善。大阪も後継リーシングが進んでいるとした。

■光通信 <9435>  9,120円  +330 円 (+3.8%)  本日終値
 光通信<9435>が続伸し新高値。同社が20日発表した16年3月期の連結営業利益は前の期比16.8%増の374億8300万円となり、会社計画(360億円)を上回って着地した。市場には「ポジティブな内容」との見方が出ている。インターネット接続(ISP)サービスなど自社商材から得るストック収益が増加したほか、保険事業などが堅調だった。17年3月期からIFRS(国際会計基準)を適用するため、単純比較はできないが、営業利益は420億円の見込みで、実質増益が見込まれている。

■大崎電気工業 <6644>  788円  +25 円 (+3.3%)  本日終値
 大崎電気工業<6644>が大幅続伸。いちよし経済研究所では同社について、スマートメーターの出荷台数拡大が続くことに加え、海外子会社のテコ入れや大崎エンジニアリング<6259>の完全子会社化などによる損益改善効果も見込まれるとリポートで紹介。17年3月期予想を上方修正、営業利益は前期比25.7%増の47億円(従来予想は45億円)を見込み、レーティングは「A」を継続。フェアバリューは900円から1000円へ引き上げている。

■Jティッシュ <7774>  1,478円  +44 円 (+3.1%)  本日終値
 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>が3日続伸。午後0時40分ごろ、愛知県が公募した2016年度「新あいち創造研究開発補助金」事業において、同社が申請した「細胞単離工程自動化の研究開発」が採択されたと発表しており、これも株価上昇に一役買っている。同事業は、細胞の取り出し工程の簡便化デバイスとその自動化システムの開発によるコスト削減、および再生医療をより身近な治療とすることを目指すもの。なお、17年3月期に同事業の実施に伴う補助金収入を見込んでいるという。

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