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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アキュセラ、さくらネット、ネクスト、Uアローズ

■アキュセラ・インク <4589>  1,016円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 アキュセラ<4589>がストップ高。市場が波乱状態となるなか、外部環境に左右されにくいバイオ関連株に物色の矛先が向かった。同社株は、14年の2月に東証マザーズに外国株として上場を果たした後、ここ3ケタ台で株価は推移していただけに、出遅れ感からの見直し買いが膨らんでいる様子だ。同社は眼疾患の「加齢黄斑変性」に対する治療薬「エミクススタト」の開発を進めている。同薬は現在、米国で臨床2b/3相試験が行われているが、今年6月頃にはトップライン・データーが発表される予定。その結果が良好なら新薬の上市に向けて大きく前進するとの期待が膨らんでいる。

■エレコム <6750>  1,600円  +121 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 エレコム<6750>が急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は5日、同社株の投資判断の「バイ」を継続するとともに、目標株価を1600円から2200円に引き上げた。スマートフォンやタブレット関連市場は成熟しつつあるが、量販店以外の販路開拓やエンベデッドの育成、ライフスタイル関連など新商材の開発で持続的成長が可能と指摘。16年3月期の連結営業利益は前期比9.4%増の89億1000万円(会社予想88億円)、17年3月期は同95億円と業績拡大を予想している。

■さくらインターネット <3778>  1,160円  +85 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 さくらインターネット<3778>が6連騰。同社は仮想通貨ビットコインの基盤テクノロジーであるブロックチェーンの実証実験を、同分野のキーカンパニーとなっているテックビューロ社と共同で実施、金融機関やITエンジなどにブロックチェーンの実証実験環境を無料提供することで話題の中心となった。その後、SBIホールディングス<8473>が「フィンテック」に関わるベンチャー企業に投資する新ファンドを立ち上げる動きをみせているほか、自民党内でも昨年の年の瀬に「フィンテック推進議員連盟」が結成されるなど風雲急で、政策面の後押しも今後想定されることが、同社株をはじめとするフィンテック関連の継続的な物色人気につながっている。

■ネクスト <2120>  1,409円  +88 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 ネクスト<2120>が3日ぶりに反発。同社は5日、子会社のLifull Marketing Partnersが介護施設紹介サイト一括管理システム「KIND」の提供を開始したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。KINDは介護施設の掲載情報を一括管理し、施設運営事業者、紹介会社双方の手間を大幅に削減するサービス。さらにKINDを活用した業務の合理化により、紹介サイトでは常に最新の施設情報・空室情報などの掲載が可能になる。

■ユナイテッドアローズ <7606>  5,320円  +280 円 (+5.6%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が続伸。5日の取引終了後に発表した12月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合計した既存店売上高が前年同月比4.6%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年よりも気温が高めに推移したことで、マフラーやグローブなどの防寒小物の動きが遅かったものの、ウールやダウンのアウター、ニット、パンツ、メンズのスーツ、ウイメンズのワンピースなどが好調だったという。

■日本トリム <6788>  4,310円  +185 円 (+4.5%)  本日終値
 5日、日本トリム <6788> が16年3月期の期末一括配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。株主還元の強化を好感する買いが向かった。同時に、東京大学工学系研究科と電解水素水の物性および機能について共同研究を開始したと発表したことも支援材料。

■ダイヘン <6622>  638円  +26 円 (+4.3%)  本日終値
 ダイヘン<6622>が3連騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が4日付でレーティング「バイ」継続、目標株価を740円から780円に引き上げたことをキッカケに人気化、全般の地合い悪でも株価は強調展開となっている。昨年末のロボット展などで披露した溶接前後工程用や食品、医薬や化粧品製造用ロボットなどの本格展開が期待されている。これに加えて同社ではワイヤレス給電システムにも注力しており、将来的には電気自動車などへの展開が期待される。

■ベルク <9974>  4,355円  +140 円 (+3.3%)  本日終値
 5日、ベルク <9974> が決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比16.9%増の66.3億円に伸びて着地したことが買い材料。新規出店や既存店改装に加え、低価格帯商品の強化などが奏功し、12.8%の大幅増収を達成したことが寄与。店舗運営の標準化や配送効率の向上も増益に貢献した。通期計画の80億円に対する進捗率は82.9%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

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