信用
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9560 プログリット

東証G
1,036円
前日比
+12
+1.17%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.9 8.27 6,527
時価総額 129億円

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プログリット Research Memo(7):サービスの品質、規模、認知度とスタンダードとなるべく業界No.1を目指す


■今後の見通し

2. 中長期的な成長戦略
中長期の成長戦略として既存事業の領域拡大、新規事業の創出、高収益化を基本戦略としていく方針だ。主力である英語コーチングサービスの更なる顧客獲得拡大とサブスクリプションサービスの投資を中心に進めてゆき、既存領域と新規領域を組み合わせ、事業価値の最大化を目指す計画である。新規事業では積上げてきたノウハウを生かし、英語以外の学習サービスにも参入していく計画である。プログリット<9560>は上場時調達した資金のうち投資に255百万円を投入している。投資は企業成長を加速させるために、人件費、研究開発費、広告費に使われており、今後の成長戦略に中長期的に同社への収益貢献が期待できる。

(1) 事業領域の拡大
英語コーチングサービスとサブスクリプションサービスのコンセプトを中核として対象事業領域を広げ、シェア拡大を狙う。「高い顧客満足度」「コーチング」「アプリケーション開発」という強みを生かし、マーケットを拡大していくことで収益の多様化を目指す。

a)既存顧客の拡大
英語コーチングサービスで獲得した顧客をコース修了後にサブスクリプションサービスへ移行する。またサブスクリプションサービスを使用している顧客を英語コーチングサービスの新規顧客として獲得する、相互のサービスをフックとして顧客獲得というサイクルを構築して事業拡大をつづける。積みあがった累計受講者数が多いほど、集客効果が上がることと、新規顧客を獲得する費用を抑えながら効率的に顧客獲得ができる仕組みとなっている。

b)法人向け市場への拡販
法人研修市場における同社の取引数は202(2022年11月末時点)社である。大手の英会話スクールが採用している取引先企業数と比較すると、同社のサービスを使用する企業はマーケット全体から見た場合はまだ少ない。同社は新規参入ということもあり、2,800社~5300社の開拓余地が残されている。法人向け市場への更なる開拓を進める施策として、マーケティングを推進するべく、インサイドセールス機能の人員を強化する。メンバーを増員し業務効率化を行い、アクション数を倍増させる。また、サブスクリプションサービスのシャドテンは、個人ユーザーの使用にとどまらず、法人の従業員向けにも販売が行われる。アプリケーションの内容も、法人研修での使用など想定される場面での使用想定など、更新を継続して行う。

c)サービスのポートフォリオ化
サービスのポートフォリオ化も推進する。既存サービスである「プログリット」と「シャドテン」に加えて、スピーキング特化型サービスを今後の新サービスとして加える計画である。顧客の英語の使用目的に応じたサービスラインナップを拡充して、幅広い顧客層に訴求していく。

d)ターゲット顧客層の拡大
ターゲット顧客層を拡大していくなかで、価格帯に応じた新サービスの開発も進める。同社の特徴である、顧客満足度の高さや、サービスのクオリティを意識しながら、マス層のニーズに合致するサービスを開発する。

(2) 新規事業の創出
英語業界での盤石な地位が確立できた後で、英語学習以外のサービスの領域に進出することにより、さらなる収益のポートフォリオ化を図っていく。同社の強みは分析力とコーチングであり、英語以外の領域にもこの知見やノウハウは有効に活用出来る。既存事業とのシナジー効果が発揮できる新規事業を創出することで非連続的な成長を継続させる。

(3) 高収益化
同社は中長期的に高収益化にも取り組む。商品の改善を続け、より良い商品を世間に提供する企業努力を行い差別化を図る。改善は顧客のフィードバックを分析・検証し、顧客の抱える課題を認識したうえで、購買体験がなく、その課題を解決できる自社サービスの開発・リリースを行う。その結果、各商品ラインナップが充実し、顧客がサービスを利用する継続期間の長期化が実現できる仕組みづくりを進める。多様なサブスクリプションサービスのラインナップを揃えることで、粗利益率の高いサブスクリプション型英語学習サービスの売上を伸ばすとともに、高収益を実現する構えだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 石灰達夫)

《NS》

 提供:フィスコ

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