不動産株が買われる、全国的な地価回復の流れを好感

　三菱地所<8802>、住友不動産<8830>、ダイビル<8806>など不動産株が買われている。国土交通省が１６日発表した２０１５年７月１日時点の基準地価では三大都市圏の商業地が３年連続で上昇するなど地価の回復が目立ったことで、見直し買いを誘っている。東京圏では２．３％増で上昇幅も昨年の１．９％を上回った。また、大阪圏では２．５％の上昇で三大都市圏でも最も伸び率が高く、これを受けてダイビルは一時３７円高の９５６円に買われるなど物色人気の高さに反映されている。このほか、地方圏の下落幅が縮小しているほか、北陸新幹線効果が発現している金沢や仙台など地方の中核都市については地価の伸びが顕著で、全国的な地価回復の流れが不動産セクターの総花的な買いにつながっている。

菱地所の株価は１０時１１分現在２４６４．５円（△６．０円）
住友不の株価は１０時１１分現在３９１７．０円（△３１．５円）
ダイビルの株価は１０時１１分現在９５５円（△３６円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）