日本取引所が上場来高値更新、SQ通過後追い風意識のなか空売り買い戻し誘発
日本取引所グループ<8697>が3連騰、一時92円高の2937円まで買われ、7月21日につけた2869円を上回り上場来高値更新となった。米国株市場は前日に4日ぶりに主要株指数が反発したとはいえ、波乱の余韻が残り、東京市場もそれに追随して上値の重い動きを強いられている。また、東証1部の売買代金も今週明け7日まで5営業日連続で2兆円台を割り込むなど決して活況とはいえない環境にある。しかし、同銘柄は8月初旬以降、ほぼ一貫して上値指向を続けている。市場では「今週末のメジャーSQ通過まではマーケットも不安定ながら、来週は日米の金融政策決定会合もあり、緩和期待の継続から市場心理も改善する可能性がある。株価上昇局面となれば売買高も膨らむ公算が大きい」(国内証券ストラテジスト)という声もある。また、信用残は大幅に売り長で直近信用倍率は0.2倍台、日証金では株不足状態で逆日歩がつく状況にあり、買い戻しを誘発しているもようだ。
出所:MINKABU PRESS
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