ムサシ Research Memo(2):第2四半期は増収増益で着地
■2016年3月期第2四半期決算
(1)業績の詳細
ムサシ<7521>の2016年3月期第2四半期は、売上高17,109百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益526百万円(同150.8%増)、経常利益590百万円(同62.0%増)、当期利益374百万円(同51.3%増)と増収増益で着地した。期初の業績予想との比較においては、売上高は予想を下回ったが利益は上振れとなった。
前年同期比較で増益となった理由は、金融汎用・選挙システム機材セグメントの中の選挙システム機材の売上高が前年同期比143.0%増の1,728百万円となったためだ。今第2四半期は4月の統一地方選挙や各地方選挙に関連した需要が売上高を押し上げた。これが情報・印刷・産業システム機材セグメントの収益性低下の影響を完全に吸収し、全社ベースでの営業利益を前年同期比大幅増益へと導いた。
期初予想対比で大幅増益となった理由も、やはり選挙システム機材の上振れによるものだ。一方、全社の売上高が未達となったのは紙・紙加工品や印刷システム機材などの事業が予想を下回ったことによる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
《SF》
提供:フィスコ