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7378 アシロ

東証G
731円
前日比
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PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
203 2.66 2.93
時価総額 53.7億円

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アシロ Research Memo(1):法律・弁護士業界とインターネットを結び付けた事業を展開


■要約

アシロ<7378>は、法律・弁護士業界とインターネットを結び付けた事業を展開している。リーガルメディア関連事業では、デジタル技術やWebマーケティングノウハウを活用し法律・弁護士情報を提供するリーガルメディアサイトや、弁護士への相談を検討しているユーザーの派生ニーズに対応した派生メディアを運営している。リーガルメディアは法律事務所向けに月額定額制のストック型ビジネスモデル、派生メディアは人材紹介会社や探偵事務所向けに成果報酬型のビジネスモデルを展開している。HR事業では法律事務所や一般企業を対象に成果報酬型の人材紹介を行い、保険事業では個人顧客を対象に月額定額制の少額短期保険(弁護士費用保険)を取り扱う。

1. 2023年10月期第2四半期の業績概要
2023年10月期第2四半期の連結業績は、売上収益が1,486百万円(前年同期比45.6%増)、営業利益が120百万円(同60.2%減)、税引前四半期利益が115百万円(同61.4%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益が65百万円(同68.1%減)となった。主力であるリーガルメディアの持続的な成長に加えて、例年第2四半期に季節性の好影響を受けやすい派生メディアが大きく伸長した。四半期ベースで見ると、HR事業・保険事業を含めたすべての事業で過去最高の四半期売上を達成し、売上収益は前年同期比で50%近い成長率となった。中期経営計画に基づく積極的な事業投資により営業利益は前年同期を下回ったが、投資額を除いた営業利益は前年同期比17.0%増であり、過去最高の四半期利益となった。

2. 2023年10月期の業績見通し
2023年10月期の連結業績は、売上収益で3,167百万円(前期比43.8%増)、営業利益で80百万円(同83.5%減)、税引前利益で75百万円(同84.2%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益で33百万円(同90.5%減)を見込んでいる。主力事業であるリーガルメディアと派生メディアが想定を上回って好調に推移していること、2023年4月からの(株)ビッコレ※の連結に伴い、売上収益の予想を上方修正しており、CAGR30%超の売上成長を継続する。営業利益に関しては、中期経営計画に基づいた成長投資の強化を継続することから据え置きとしているが、第2四半期末時点で通期予想を上回るなど好調である。主力のリーガルメディア関連事業が安定的に成長していることから、通期計画達成の蓋然性が高まっていると弊社では見ている。

※2023年6月1日付で同社が吸収合併


3. 中期経営計画
同社は2022年12月に、3ヶ年(2023年10月期~2025年10月期)の中期経営計画を発表した。2023年10月期及び2024年10月期に積極的な投資を実行、最終年度の2025年10月期を利益創出期とし、売上収益55億円超、営業利益11億円超の目標を掲げている。また長期の経営目標として、CAGR30%超の成長を継続することで、売上収益100億円への最速での到達を目指している。経営目標の達成に向けて、主力のリーガルメディア及び派生メディアに加えて、HR事業を第3の柱として確立するとともに、保険・新規事業を第4の柱として創出していく。また、より大きな市場へ進出し続けて永続的に成長するために、法律領域に専念する会社ではなく、マーケティングを競争力の源泉とする事業創造会社となることを目指している。

■Key Points
・法律・弁護士業界とインターネットを結び付けた事業を展開
・2023年10月期第2四半期はリーガルメディアなど全事業が成長し、過去最高の四半期売上を達成
・2023年10月期は売上収益の予想を上方修正、通期計画達成の蓋然性が高まっている
・CAGR30%超の成長を継続することで、売上収益100億円への最速での到達を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)

《SI》

 提供:フィスコ

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