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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6727 ワコム

東証P
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100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.4 2.18 3.36 11.33
時価総額 906億円
比較される銘柄
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決算発表予定日

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ワコム Research Memo(11):ブランド製品事業、テクノロジーソリューション事業共に注目すべき投資視点


■ワコムへの投資視点

(1)ブランド製品事業か、テクノロジーソリューション事業か
ワコム<6727>の2つの事業であるブランド製品とテクノロジーソリューション事業は車の両輪であり、前者は収益のベースを形成するキャッシュ・カウビジネス、後者はリスクを取りながらもプラスアルファの獲得にチャレンジするビジネスと、役割分担がされている。しかしここ最近は、テクノロジーソリューション事業の動向に主として注目が集まり、株価もこれに左右されている印象を受ける。

このことは、テクノロジーソリューション事業のダイナミックな動きに比して、ブランド製品事業の業績が低位安定的な動きになっていたことの裏返しでもある。しかしここにきて、ブランド製品事業においてもダイナミックな動きが出てきていると弊社では考えている。

前述したように、一時期低下したブランド製品事業の営業利益率が2017年3月期には20%台への上昇が期待されている。ブランド製品事業が二桁増収のペースを維持しながら営業利益率が20%台に定着できれば、この事業に対する見方も変わってくるのではないかと弊社では考えている。その試金石として、2017年3月期のブランド製品事業の営業利益率が20%台を回復するかに注目している。

(2)ペンタブレットか、タッチパネルか

同社を“タッチパネル関連銘柄”と位置付け、その評価軸で同社を評価・選択することもしばしば行われている。しかし、同社はタッチパネル銘柄とは明らかに異なるというのが弊社の理解だ。

両者とも入力用デバイスであるが、タッチパネルは最終製品に搭載されなければ目に触れない「コンポーネント」だが、ペンタブレットは自立した製品として存在できる点で両者は大きく異なる。同社がブランド製品事業を有しているのはこのためだ。一方、コンポーネントとしてのペンタブレットは、スマートフォンやタブレットへの搭載だけでなく、デジタル文房具や他の新たな用途開発を通じた発展可能性を秘めている。

前述したように、サムスン電子向けのOEM供給の急拡大が同社をしてタッチパネル関連銘柄せしめたと弊社では推察するが、ペンタブレットの発展可能性はタッチパネルよりも遥かに広く、ペンタブレットならではの製品・ビジネスの展開に注目していくべきと弊社では考えている。その意味では、デジタル文房具ビジネスからの本格収益貢献が待たれるところで、その先兵であるBamboo電子ペンシリーズや「Bamboo Spark」の成長に注目したいと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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