貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6430 ダイコク電機

東証P
3,505円
前日比
-5
-0.14%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
6.3 1.28 3.42 2.28
時価総額 518億円
比較される銘柄
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決算発表予定日

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【杉村富生の短期相場観測】 ─外国人にはあと10兆円の買い余力!


「外国人にはあと10兆円の買い余力!」

●強すぎるアメリカと弱すぎる中国?

 猛暑に負けず、サマーバカンスにめげず、力強い上昇相場が展開されている。マーケットにはチャーチストを中心に「調整が欲しい」との声が存在する。しかし、押し目待ちに押し目なし、の教えがある。日本再興戦略の効果の顕在化とともに、「東西分断」の加速が日本の追い風になっている。

 景気、企業業績は好調だし、経営者の意識は変わった。増配、自社株買い、株式分割、M&Aの激増が好例だろう。もちろん、この背景には「PBR1倍奪回作戦」がある。海外ファンドは相次いで日本株の投資判断を引き上げている。現状は「アンダーウェイト→中立」への変更だが、これだけでも世界規模では10兆円の買い余力が発生するという。

 ちなみに、外国人は2022年に先物を含め4兆8630億円売り越したが、2023年は8月第4週までに同7兆7060億円の買い越しとなっている。実に、プラスマイナス12兆5690億円だ。この差は大きい。国内勢の参戦もある。年初以来、日経平均株価が8111円、31.6%の急騰劇(1月4日2万5661円→6月19日3万3772円)を演じたのは当然だろう。

 外部環境では原油価格(WTI)がジリジリと水準を切り上げ、金(ゴールド)は1グラム1万円の大台に乗せてきた。金が選好されるのは忍び寄るインフレの足音、不穏な国際情勢、通貨不安(円の実力は53年ぶりの低水準)の反映だろう。これは内国的な資産運用の限界を意味する。

 一方、世界経済を展望すると、強すぎるアメリカ(インフレリスク)と弱すぎる中国(デフレの進行)が問題である。中国は先進国の包囲網に加え、不動産バブルの崩壊が重荷(ダブルパンチ)だ。当局は必死に打開策を打ち出しているが、反日キャンペーンでは解決は難しい。「失われた30年」の回避が求められる。

●テーマ性有する元気な銘柄を攻める!

 物色面はどうか。引き続いてテーマ性を有する好業績、かつチャート妙味の銘柄がターゲットになろう。パチンコ・パチスロ関連のダイコク電機 <6430> [東証P]は2024年3月期の第1四半期(4-6月)に通期予想を上回る営業利益を確保した。業界環境が急変する理由はない。最終的に1株利益は500円超となろう。

 ABEJA <5574> [東証G]はAI(人工知能)関連だ。エヌビディア<NVDA>との関係が深い。株価は底練り離脱の動きをみせている。6月22日には1万0300円の高値がある。戻り売り圧力は強いが、5000円トビ台の株価は仕込みの好機だろう。

 アップル<AAPL>は9月12日(日本時間13日)、クリスマス商戦に合わせ「iPhone15」シリーズ、次世代スマートウォッチを発表する。iPhone15にはUSB-Cが採用され、上位モデルにはチタン製のフレーム、高倍率光学ズームレンズなどの最新技術が投入されるとみられている。主要サプライヤーのデクセリアルズ <4980> [東証P]に注目できる。

 日本の治安の悪化は深刻だ。警察庁のアンケートで6割超の人が「日本の治安は悪くなった」と答えている。しかし、それに対する備えは? 「何もしていない」が多数を占める。これでは困る。監視カメラ、カメラ機能付きインターフォンの設置は不可欠だ。監視システム機器などが主力のエレクトロニクス商社、高千穂交易 <2676> [東証P]の2024年3月期は増額修正の期待が高まっている。

 さて、今年は日本全国で猛暑だったが、 エアコンの普及率が50%の北海道でも「クーラーが必需品」といわれた。クワザワホールディングス <8104> [東証S]は北海道の建設・土木資材商社だが、最近は住宅リフォーム、エアコン設置事業も手掛けている。ラピダス(千歳に半導体の新工場を建設中)関連でもある。

2023年9月1日 記

株探ニュース

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