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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6268 ナブテスコ

東証P
2,826.5円
前日比
-15.0
-0.53%
PTS
2,864.4円
22:35 05/02
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
36.5 1.30 2.83 4.13
時価総額 3,422億円
比較される銘柄
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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】パッシブ型ETFの決算通過による需給改善に期待


「パッシブ型ETFの決算通過による需給改善に期待」

●需給要因により日経平均は3万2300円台まで下落

日経平均株価は、6月19日に付けた3万3772円をピークに調整を続け、週末7日には3万2300円台まで売られた。支持線として機能していた25日移動平均線を明確に下回ったことで、センチメントはやや冷まされた状況だろう。ただし、足もとの調整は年金基金などによる四半期末の運用資産のバランスや、決算を迎えるパッシブ型ETFの分配金捻出のための売りといった需給面の影響が大きい。イレギュラー的な下げではないため、10日のETFの決算を経て、買い戻しのタイミングを探ることになりそうだ。

また、米国では足もとの良好な経済指標を背景に、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め長期化への懸念が根強い。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表によって、次回7月会合での利上げ再開は確実視されているほか、年内2回の追加利上げの確率も上昇しているが、これらについては市場で織り込みが進んでいる。まずはETFの決算といった需給イベント通過後の見直し買いに期待したいところだろう。

そのほか、7月10日の週は2月期決算企業の決算発表が予定されているほか、週末から米国は金融株を皮切りに決算発表シーズンを迎える。これらを背景に業績重視の物色に向かいやすいと考えられる。

●今後、活躍が期待される「注目5銘柄」

◆新光電気工業 <6967> [東証P]
半導体パッケージ大手。同社の株式を5割保有する富士通 <6702> [東証P]は、非中核事業である同社などの保有株の売却方針を昨年明らかにしている。今年6月に米投資ファンドKKRやベイン・キャピタルのほか、産業革新投資機構、大日本印刷 <7912> [東証P]などが応札に関心を示していると報じられたことをきっかけに、株価は上昇ピッチを強めていた。政府は蓄電池 半導体の生産に関わる企業の設備投資や技術開発に対して支援を行うなど、半導体の供給網(サプライチェーン)強化を進めており、同社に対する評価も高まっているのだろう。株価は昨年3月高値の5990円を突破後、達成感もあって調整をみせているが、押し目狙いのスタンスで注目したい。

◆力の源ホールディングス <3561> [東証P]
ラーメン専門店「一風堂」などを展開する外食チェーン。2008年のニューヨーク進出を皮切りに世界各国へ積極的に展開しており、2023年3月期の海外店舗運営事業の売上高は117億5300万円(前の期比72.9%増)と、国内店舗運営事業の114億8900万円(同10.6%増)を上回る。日本食ブームが続くなか、海外展開による成長加速が期待される。6月中旬以降の株価急伸で過熱感は燻るが、長期的なトレンドとしては2017年11月につけた上場来高値2700円が射程に入ってきそうだ。

◆ダイコク電機 <6430> [東証P]
パチンコホール向け運用システムの最大手。2023年3月期の連結営業利益は前の期比3.4倍の40億1900万円で着地。続く24年3月期はスマート遊技機向けユニットの販売が堅調に推移し、同利益は前期比4.5%増の42億円と3期連続増益を見込む。株価は昨年10月半ばから動意づき、およそ3倍の4000円台まで上昇。2006年4月に付けた上場来高値4700円の更新も視野に入ってきており、押し目買い意欲は強そうだ。

◆ナブテスコ <6268> [東証P]
産業ロボット用精密減速機で世界シェア6割を誇る最大手。自動ドアも世界トップ級。足もとでは産業用ロボット向けに精密減速機が伸びているほか、航空機器、舶用機器の需要も好調。6月には米ボーイング<BA>とアクチュエーション技術開発の協業範囲の拡大で覚書を締結している。両社が蓄積してきた技術力を最大限活用し、開発から生産に至るまでの工程効率化の検討に加え、環境性能の高い機体の導入を目指して技術・製品開発を共同で進めるという。株価は6月19日につけた3421円を戻り高値にボトム水準まで調整してきており、押し目狙いのタイミングになりそうだ。

◆ラクスル <4384> [東証P]
ネットで印刷物を注文できる印刷通販サイト「ラクスル」のほか、運用型のテレビCMサービス「ノバセル」を運営。6月9日に発表した2023年7月期第3四半期累計(22年8月-23年4月)の連結営業利益は前年同期比9.8倍の14億5700万円で着地した。リオープニングの風を受け、3月は全事業が繁忙期となったという。主力の「ラクスル」で新規顧客の獲得が進んでいるほか、リピート購入数も堅調に推移している。株価は1240円~1450円処のレンジで推移し、200日移動平均線が抵抗線として意識されている。足もとのリバウンドではこの200日線を捉えてきており、ボックス相場からの上放れに期待したい。

(2023年7月7日 記)


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