ライオンが4日ぶり反落、高採算商品好調で利益予想増額もコンセンサス下回る
ライオン<4912>が4日ぶり反落。同社は11月30日取引終了後、15年12月期の連結業績予想の修正を発表。営業利益を142億円から150億円(前期比20.9%増)へ、最終利益を85億円から90億円(同22.1%増)へそれぞれ増額修正した。オーラルケアや一般用医薬品など、収益性の高い商品が好調に推移していることに加え、原材料価格の低下やコストダウンが想定を上回ることで利益率が改善している。また、最終利益については保有株の一部を年金会計上の積み立て不足の改善目的で拠出し特別利益を計上する一方、海外子会社の固定資産の減損損失として特別損失を計上する。しかし、株価は軟調な展開に。足もとの好業績は織り込み済みで、本業の儲けを示す営業利益の増額幅が1割に満たず市場コンセンサスに届かなかったことで、売りに押されている。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)