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4745 東京個別指導学院

東証S
410円
前日比
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+0.99%
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-円
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100株
PER PBR 利回り 信用倍率
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時価総額 223億円
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【植木靖男の相場展望】 ─ 地合い好転で二番天井を目指す


「地合い好転で二番天井を目指す」

●薄れる悪材への感応度

 日経平均株価の昨年10月からの急反落は、年末になってようやく下げ止まった。この間僅か3ヵ月で、2万4000円台から約5000円も下げる惨落となった。この下げは厳しい。だが、こうした惨落は、天井を打ったあとによく見られる現象だ。

 市場にみられた解説は、米中貿易戦争の激化懸念、原油価格の急落、米金利の急変動、米アップルショックなどが挙げられている。加えて、日本株は円高も下げの背景としている。

 いつものことながら、相変わらず相場の本質からはずれた見方である。

 材料は、下げに拍車をかけただけである。本質は、相場の地合いがすでに熟した柿が自然落下する直前のタイミングにあったとみる方が正しい。触れなば落ちん、の状態にあったのだ。

 年明け後、米中貿易協議の進展への期待感から上昇に転じたが、地合いがすでに好転しつつあったとみたい。

 であれば、そのあと少々の悪材料が表面化しても恐くはない。サムスンショックしかり、予想外の鉱工業生産が低下したドイツショックもそうだ。反応は薄い。地合いが悪いときなら株価は急落したとみられる。要は、地合い如何によって、悪材料の株価への影響度は異なるのだ。

●日柄では上昇は3月頃までか?

 さて、年末12月25日に安値(終値ベース)をつけたが、年明け後もこの安値を下回ることなく、1月8日にいたって底入れを確認することとなった。

 では、今後はどう展開するとみたらよいか。

 週末の1月10日時点では、安値から変化日に当たる9日目になる。そろそろ一服する日柄だ。山登りにたとえると、最初のお休み処になる。このあたりでいったん休み、経験的には2~3日の押し目をつけることになる。その押し目の大きさで、次の展開を予想し得ることになるのも道理である。

 上昇の初動段階では、主として売り方の買い戻しが株価を押し上げる。実際、寄り付きは高く、後場になるとダレる日が続くこととなった。

 かくして、順調な底入れをみせているが、少々気になることがある。それは、底入れ後の、いわゆる出足の勢いである。残念ながら、勢いはあまりないようにみえるのは多くの投資家が実感していることに違いない。

 今後、昨年10月の一番天井に対して二番天井を取りに行くことに関しては異論はないだろう。だが、過去の経験則では二番天井の大きさは千差万別、大きいものもあれば小さいものもある。

 今回は上昇力はあまり期待できないかもしれない。いずれにしろ、それを決めるのは地合いの転換を決めるのと同じく、相場の神様の思し召し次第だ。日柄としては、上昇は3月頃までとみられる。

 ところで、当面の物色銘柄はどうか。二番天井に向けての業種は、日経平均が天井を打つ以前に天井をつけ調整が進んでいるセクターがメインか。

 米中貿易戦争が一時休戦なら非鉄の住友金属鉱山 <5713> 。昨年活躍の出番がなかった銀行から、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 。番外で、出来高増の東京個別指導学院 <4745> などに注目したい。

2019年1月11日 記


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