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4718早稲田アカデミー

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早稲アカ Research Memo(1):少子化が続くなかでも2ケタ増益を続ける進学塾大手


■要約

早稲田アカデミー<4718>は、首都圏で小中高校生を対象とした進学塾「早稲田アカデミー」を直営で展開している。難関中学校や開成高校、早稲田大学及び慶應義塾大学(以下、早慶)附属高校等の合格者数で高い実績を誇る。また、子会社の(株)野田学園で、医歯薬系専門の大学受験予備校「野田クルゼ」を、(株)水戸アカデミーで茨城県内の小中高校生向け進学塾「水戸アカデミー」を、(株)集学舎で千葉県内の小中高校生向け進学塾「QUARD(クオード)」を運営している。2019年3月末の校舎数は連結ベースで161校、期中平均塾生数で3.7万人を超える。

1. 2019年3月期業績実績
2019年3月期の連結業績は、売上高が前期比7.5%増の23,814百万円、経常利益が同38.9%増の1,538百万円となった。難関志望校への高い合格者実績やサービス品質向上に取り組んだ結果、小学部の塾生数が前期比8.9%増と好調に推移したほか、特別講座等の受講者数が増加したこともあって、売上高は8期連続の増収となった。利益面では、1校舎当たり生徒数の増加や、新基幹システム稼働による業務効率の改善や経費コントロールに取り組んだことにより、経常利益率で前期の5.0%から6.5%に上昇した。校舎展開に関しては2018年6月に「早稲田アカデミー個別進学館」1校を直営校としたほか、2018年7月に「多読英語教室 早稲田アカデミー English ENGINE」を1校開設、大学受験専門校1校を中学受験専門校にリニューアルした。また、水戸アカデミーが運営する2校のうち1校を閉鎖し、集約化を図った。

2. 2020年3月期業績見通し
2020年3月期の連結業績は、売上高で前期比6.1%増の25,268百万円、経常利益で同12.7%増の1,734百万円と増収増益が続く見通し。費用面では成長戦略上必要な各種投資を実行する計画だが、塾生数の増加や校舎運営にかかる業務効率の向上が進むことで吸収する見通しだ。塾生数についてはグループ全体で前期比5.0%増を見込んでおり、うち小学部で9.1%増を見込んでいる。少子化は進んでいるものの、難関中学への進学を希望する生徒数は年々、増加傾向にあるほか、公立中学校進学コース「Kコース」についてもブランド力の向上によって、年率2ケタ増ペースで伸びていることが要因だ。校舎展開としては2020年3月期の後半に早稲田アカデミーの小中学部校舎を1校、新規開設する予定となっている。

3. 成長戦略
同社は2020年3月期までの3ヶ年中期経営計画を、2028年3月期までの長期業績目標を達成していくうえでの事業基盤を構築する期間と位置付け、「既存事業の強化」「新規事業の創出・発展」「グループシナジーの強化」を重点課題として取り組んできた。経営数値目標(売上高242億円、経常利益21億円)に対して、経常利益が下回る見込みだが、中期経営計画では想定していなかった新たな投資となる池袋本社の移転費用等を考慮すればおおむね順調に進捗していると言える。また、長期目標として「2028年に難関中学・高校・大学受験の進学塾として、すべての指標でNo.1を実現する」ことを掲げており、引き続き重点課題に取り組み競争力の強化を図ると同時に、長期的には校舎展開の加速や「多読英語塾 English ENGINE」のFCによる全国展開なども視野に入れている。

4. 株主還元策
同社は2019年4月1日付で1:2の株式分割を実施しており、2020年3月期の1株当たり配当金は前期比実質2.5円増の20.0円と3期連続の増配を予定している。また、株主優待として3月末時点で100株以上の保有株主を対象に、継続保有期間に応じてQUOカード(1,000円または2,000円分)を贈呈しているほか、新たな優待の導入も検討を進めている。

■Key Points
・小学部を中心とした塾生数の増加と業務効率の改善により、2019年3月期は8期連続増収、5期連続増益に
・本社移転関連費用等の各種投資を塾生数の増加と業務効率向上により吸収し、2ケタ増益が続く見通し
・2020年3月期までの中期経営計画はおおむね順調に進捗、長期目標の達成に向けた事業基盤の構築を進める

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SF》

 提供:フィスコ

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