リボミック <
4591> [東証M] が1月4日大引け後(19:00)に業績修正を発表。16年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の8600万円の赤字→4億5100万円の赤字(前期は1300万円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常損益も従来予想の1億1200万円の黒字→2億5300万円の赤字(前年同期は1億2300万円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
(修正の理由) 平成27年5月14日発表の業績予想でお知らせのとおり、当社では、平成28年3月期の事業収益として、ライセンス収入(共同研究品目から1品、自社創薬品目から1品の合計2品)に加えて、共同研究収入(平成28年3月期中に見込まれる業務量や契約内容に従って計算した収入金額等)を見込んでおりました。しかし、他社との交渉状況や相手先の事情等により、かかる
»続く
収益の今期中での計上について、その確実性を担保することが困難との判断から、以下の内容のとおり、業績予想を修正いたします。1:共同研究品目のライセンス・アウト遅延及び共同研究収入の下振れ 当社は、大塚製薬株式会社との共同研究品目から1品ライセンス・アウトを計画するとともに、平成28年1月以降も同社との共同研究を継続することを計画しておりました。しかしながら、本日開示いたしました「大塚製薬株式会社との共同研究契約に関するお知らせ」のとおり、同社と契約しておりました2件の共同研究は、平成27年12月末に契約期間が満了し、RBM001に係るプロジェクトについては、両社にて、今後新規共同研究契約を締結して実施することで合意し、また、RBM002及びRBM003に係るプロジェクトについては、今後当社単独での開発を行なうことで合意し、本日開催の当社取締役会でもこれらを了承いたしました。これに伴い、共同研究品目中の1品のライセンス・アウト実現によるライセンス収入の平成28年3月期中での計上は、プロジェクトの進捗状況にもよりますが困難と判断し、平成28年3月期の事業収益には見込まないことといたしました。また、同社との共同研究収入に関しても、当社の対応する業務量が予定以上に減少する見込みとなったため、その見込み額を業績予想に反映いたしました。2:自社創薬品目のライセンス・アウト及び新規共同研究契約の締結遅延 当社は自社創薬品目から1品のライセンス・アウト、及びアプタマー創薬技術に関するプラットフォームである「RiboARTシステム」を活用した製薬企業との新規共同研究契約の締結を計画し、平成27年7月に新設した事業開発部を中心に、欧米の大手製薬企業を含む複数の製薬企業等との間で交渉を進めております。 しかしながら、当社が望むスケジュールや経済条件でのライセンス・アウト、さらに新規共同研究契約の締結に関しては、技術評価、製品評価や条件交渉等に時間を要する状況となっております。このため、平成28年3月期中の自社創薬品目(候補品はRBM006、RBM007 及びIgGアプタマー)のライセンス・アウトや新規共同研究契約の実現に関し不確実性が高い状況と判断し、保守的な観点から、これらに基づく収益を平成28年3月期の事業収益には見込まないことといたしました。3:事業費用の圧縮 事業費用については、従来から戦略的な観点のもとで、その最適化を図るとともに適切な活用に努めております。前述のとおり、当初計画していた事業収益に齟齬が生じる恐れが生じたことから、その影響を低減すべく、研究開発費については緊急性の低いものの削減、及び販売費及び一般管理費についてもその圧縮にも取り組み、事業費用の見込み額を減額することといたしました。(中期経営計画について) 平成27年5月14日に中期経営計画として平成29年3月期の業績も開示しておりますが、それについては、前述のとおり平成28年3月期におけるライセンス・アウト及び新規相手先との新規共同研究契約締結の実現に関し不確実性が高まり、今後の交渉経過に大きく影響を受ける状況となっております。 このような状況に鑑みて、慎重に検討を進めた結果、平成29年3月期の業績に関しては、今後の交渉経過等を総合的に勘案する必要があるとの結論に至りました。 現時点において、当社としては、平成29年3月期では、共同研究品目から1品、自社創薬品目から1品のライセンス・アウト及び新規共同研究契約の締結実現に向けた事業活動を進めることに変更はございません。しかし、大塚製薬株式会社との今後の取組みを含めて、平成29年3月期の見通しが明確になった時点で、平成29年3月期の業績予想を改めて公表させていただきます。(今後の取組みについて) 当社のビジネスモデルにおいて、継続的かつ安定的な収益確保のためには、製薬企業と継続的に共同研究を実施し、それによる共同研究収入を計上するとともに、そこから創製された品目を当該製薬企業にライセンス・アウトすることに加えて、自社創薬品目のタイムリーなライセンス・アウトによる収入が不可欠です。当社はそのため、以下のとおり対応をさらに推し進め、早期の収益計上の実現に努めてまいります。1:自社創薬品目等に係る取組みについて 現在複数の自社創薬品目のライセンス・アウトや、新規相手先との共同研究などのアライアンスについて、欧米製薬企業等での評価が継続しております。当社としては、これらの評価を早期に終えるための活動や交渉を強化し、なるべく早い時期の実現を目指し、引き続き最大限の努力を払ってまいります。2:大塚製薬株式会社との共同研究品目に係る取組みについて これまで大塚製薬株式会社との共同研究として進めてきたRBM001の新規契約への移行は、当初計画との差異はあるものの、当社としては研究開発の進捗を反映したものと歓迎しております。また、大塚製薬株式会社との共同研究として進めてきたRBM002とRBM003については、当社単独で開発を進めることとなりましたが、いずれのアプタマーも医薬候補化合物として十分な阻害作用をもつ製品として完成しているため、当社の判断として、今後、適応疾患の再検討や新規病態モデル動物での評価を実施して、当社の有力な自社製品として開発を進めて行く予定です。(注)この文書に記載した当社の業績予想値に関しては、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後の決算手続きの中で確定し、異なる可能性があります。
業績予想の修正
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 15.10-03 |
456 |
97 |
112 |
103 |
7.91 |
0 |
15/11/06 |
新 15.10-03 |
51 |
-257 |
-253 |
-253 |
-19.41 |
0 |
16/01/04 |
修正率 |
-88.8 |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 2016.03 |
524 |
-120 |
-86 |
-96 |
-7.37 |
0 |
15/05/14 |
新 2016.03 |
119 |
-474 |
-451 |
-452 |
-34.68 |
0 |
16/01/04 |
修正率 |
-77.3 |
赤拡 |
赤拡 |
赤拡 |
赤拡 |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。修正1株益、修正1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
14.10-03 |
105 |
-135 |
-123 |
-118 |
-10.4 |
0 |
15/05/14 |
予 15.10-03 |
51 |
-257 |
-253 |
-253 |
-19.4 |
0 |
16/01/04 |
前年同期比 |
-51.4 |
赤拡 |
赤拡 |
赤拡 |
赤拡 |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
2014.03* |
151 |
-414 |
-210 |
-211 |
-2,024.0 |
0 |
- |
2015.03 |
479 |
6 |
13 |
10 |
0.9 |
0 |
15/05/14 |
予 2016.03 |
119 |
-474 |
-451 |
-452 |
-34.7 |
0 |
16/01/04 |
前期比 |
-75.2 |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・決算期表記後の「*」は上場前の決算を示し、2018年以前に新規上場した銘柄では1株あたりの項目は株式分割などによる換算修正は行っていません。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。