新興市場銘柄ダイジェスト：CANBASやイナリサーチがストップ高

<4575> CANBAS 735 +100
ストップ高。米国癌研究会議で発表される抗癌剤候補化合物CBP501の臨床試験（フェーズ1b試験）のデータについて、抄録の内容を公表している。用量規定毒性が報告されなかったほか、多数の既治療歴のある膵臓癌で50％、胆管癌で50％の病勢コントロール率を示したことは特記に値するとしている。同社が進めているCBP501の臨床試験や提携獲得に向け、好影響を及ぼすとの見方から買いが広がっている。


<2176> イナリサーチ 794 +100
ストップ高。試験受託機関である米Southern Research Institute（SR）の日本での代理店業務について、1月1日に遡って正式契約に移行すると発表。米SRは世界的にも数少ない感染症分野と抗がん剤の試験を得意とする試験受託機関で、暫定的に代理店業務を行っていた。正式契約により、試験ラインナップがグローバルに強化・拡大され、試験受託事業でのシナジー効果が期待できるという。


<7806> MTG 1800 -500
ストップ安比例配分。19年9月期の営業利益を従来予想の98.00億円から10.00億円（前期実績88.87億円）に下方修正。美容ブランド「ReFa」の売上高の約40％を占める中国人インバウンドが新EC法（中国電子商取引法）の影響を受け、韓国・香港・国内で大きく減少したため。国内美容サロン市場やトレーニング機器「SIXPAD」のエントリーEMS商品、育成ブランドも計画を下回る見通し。


<2778> パレモ・HD 338 +44
急騰。20年2月期の営業利益予想を前期比7.1％増の7.50億円と発表している。収益の安定化に向け、マーチャンダイジング精度の向上、商品供給の最適化を進める。また、増収増益基盤の構築に向け、新規出店の拡大やEC事業（ネット通販）への対応強化に注力する。年間配当予想は12.00円（前期9.00円。記念配当3.00円含む）に増額する。19年2月期の営業利益は5.5％減の7.00億円で着地した。


<4438> Welby 16900 -
公開価格の3.47倍の1万8030円で初値を付けた。3月29日に上場したが、買い注文が殺到し、取引が成立していなかった。PHR（個人が電子的に管理する健康・医療情報）プラットフォームサービスが事業の柱。19年12月期の営業利益予想は前期比28.7％増の2.00億円。精神疾患領域や希少疾患領域等での引き合いの状況から、新規PHRプラットフォーム数が増加すると見込んでいる。


<7063> エードット 2953 -
公開価格の2.2倍となる2453円で初値を付けた。3月29日に上場したが、取引が成立していなかった。セールスプロモーションやPRなどブランディング事業を展開する。19年6月期の営業利益予想は前期比49.2％増の1.85億円。サービスラインナップの増加や人員拡大でナショナルクライアント（全国で自社ブランドを販売する広告主）の増加を見込む。第2四半期累計の実績は1.45億円で、進捗率は78.4％。


<4434> サーバーワークス 19300 +1250
大幅に4日続伸。19年2月期の営業利益を従来予想の2.62億円から3.35億円（前期実績0.53億円）に上方修正している。リセールとMSP（Managed Service Provider）が予想を上回って堅調だったことに加え、プロジェクトマネジメント強化による採算性改善と不採算案件の抑制努力で売上原価が減少した。また、販管費の抑制も利益拡大に貢献する見込み。

《DM》

　提供：フィスコ