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4100 戸田工業

東証S
2,092円
前日比
-9
-0.43%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
0.64 21.03
時価総額 128億円
比較される銘柄
稀元素, 
関電化, 
巴川コーポ
決算発表予定日

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戸田工業 Research Memo(7):中期成長事業に加え次世代事業の拡大で新たな飛躍を目指す(1)


■中長期の成長戦略

1. 中期事業計画-Vision2023-
戸田工業<4100>は2021年8月に中期事業計画として2023年の創業200周年を念頭に、Vision2023を発表した。酸化鉄で培った微粒子合成技術を深化させ、社会に貢献できる「モノづくり企業」としての経営基盤を確立し、素材のチカラを未来のタカラとするという経営理念・経営方針を打ち出した。

具体的な数値目標として2024年3月期に売上高365億円、営業利益23億円を掲げている。電子素材事業では戦略3事業を伸ばし、5つの事業フィールドについては、「自動車」と「家電・通信機器」での拡大を目指す計画となっている。

現状、2022年3月期の実績において、売上高では2023年3月期の計画値を超え、営業利益ではすでに最終年度の計画値を上回る25億円を計上、為替前提も1$=105円前提から大きく乖離しており、売上については市況連動製品も多いことから、どの指標も中期事業計画からずれてしまっている。部門別ではリチウムイオン電池用材料の売上が大きく伸長、磁石材料も最終年度の計画値に近い数字となっており、趨勢的には戦略部門での成長が計画以上の成果を上げていると言える。但し2023年3月期については、原材料の高騰、加えて為替の円安傾向、また自動車生産においては半導体調達や中国でのロックダウン、ウクライナ紛争によるエネルギー価格の高騰など、同社を取り巻く環境が激変しており、減益予想かつ利益率も計画値を下回る見通しとなるなど、利益面では厳しい環境にある。2023年3月期下期には自動車生産などは正常化、またスマートフォンなども生産正常化と5G対応で高機能部材の使用が高まる見通しで、収益の回復が期待される。また2024年3月期には市況の正常化などでコスト増も収まるとみられ、改めて収益の拡大が見込まれる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)

《SI》

 提供:フィスコ

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